最後にOSDメニューについてチェックしておこう。OSDメニュー操作用のボタンは本体右側面に配置されている。モバイルディスプレイではボタン数を絞った製品も多いが、本製品は電源ボタンに加えてメニュー表示、項目選択の2ボタン、戻るボタンと、実に5つものボタンを搭載しているため、1つのボタンに複数の役割を持たせて使い分けるような不便さはない。
ただし、ボタンが同一形状で等間隔で5つも並んでいるため、誤操作も起こりやすい。最上部が電源ボタン、最下部が「戻る」ボタンであることを把握した上で、間にある3つは両端から数えて何番目にあるかを数えながら操作する格好になり、スピーディーな操作が難しい。電源ボタンだけ形状を変えるか、間隔を開けるかすれば、もう少し操作しやすかったのではと思う。
OSDメニュー自体は一般的で、階層構造も分かりやすい。またメインメニューを表示しない状態で「+」ボタンを押すと音量調整が、「−」ボタンを押すと明るさ調整ができるショートカットを搭載するなど、利用頻度の高い操作がしやすいよう配慮されている。
以上のように、macOS以外の3つのOSとの組み合わせでワイヤレス出力を試してみたが、非常に分かりやすく扱いやすいというのが率直な評価だ。
本連載で以前紹介した同社の旧型のワイヤレスディスプレイはOSごとに手順がバラバラで、IPアドレスを指定したり、専用のSSIDやパスワードに切り替えたりする必要があったりと、お世辞にも簡単とは言えなかった。しかし本製品であれば、検出画面を呼び出して選択するという手順はどのOSでも共通で、迷うこともない。
他社製ワイヤレスディスプレイに見られる、専用アプリのインストールも必要なく、それゆえ複数のデバイスで共有する場合も煩わしさは皆無だ。ワイヤレスディスプレイの1つの完成形と言ってよいと思う。
そんな本製品の実売価格は4万4800円と、23.8型というサイズおよびワイヤレス対応という付加価値を考えるとかなり安価な印象だ。ちなみに同じくワイヤレス対応の同社の21.5型モデルは本稿執筆時点で4万2800円、15.6型は3万8800円とこちらもリーズナブルで、サイズに応じて選べるのはありがたい。
旧型のワイヤレスディスプレイはタッチ操作にも対応するぶん高価だったが、本製品は必ずしも必要でないそれらの機能を省いて低価格化を図っており、この方向性は納得がいく。この価格ならば、有線さえあれば十分というユーザーがお試しで使ってみるのも許容できるだろう。幅広いユーザーと多彩な用途にフィットする製品と言えそうだ。
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