ここからは、ROG Matrix GeForce RTX 5090の性能をベンチマークテストを通してチェックしていこう。
今回のテストに当たり、ASUS JAPANからレビューキットとしてBTF対応マザーボードや水冷キットなども合わせて借用し、筆者の手持ちパーツを組み合わせてPCを組み立てている。構成は下図の通りだ。
なお、今回は過去に実施した「GeForce RTX 5090 Founders Edition」のレビュー時のスコアも参考として記述する。PC構成やアプリのバージョンも大きく違うため、あくまでも参考値としてとらえてほしい。
3Dグラフィックスのパフォーマンスをチェックするアプリ「3DMark」で、主要なテストを実行してみよう。今回はDirectX 11ベースの「Fire Strikeシリーズ」と、DirectX 12ベースの「Time Spyシリーズ」を用意されている全ての解像度で実行した。またリアルタイムレイトレーシング(RT)処理のパフォーマンステスト「Port Royal」も併せて実施している。
総合スコアは以下の通りだ。
Fire StrikeシリーズはROG Matrix GeForce RTX 5090の方が高いスコアを記録した一方で、Time SpyシリーズとPort Royalは過去のテストの方がスコアが良い。これはCPUの差によるものだと思われる。
3D性能を試す場合、基本的にはグラフィックスカード(GPU)の差がスコアに大きく影響する。しかし、処理するデータの内容によっては、CPUの違いもスコアの差として現れる。Time SpyシリーズとPort Royalは、テストがCPUにも大きな負荷を与える内容となっているため、この逆転現象が起こったものと思われる。
逆に、Fire Strikeシリーズは、CPUに与える負荷が比較的軽い。そのため、ROG Matrix GeForce RTX 5090がGeForce RTX 5090 Founders Editionに対して大差を付けられたのだろう。
やはりGeForce RTX 5090クラスのGPUを使うなら、CPUも強力なモデルを用意した方が良さそうだ。
続いて、実際のゲームタイトルをベースとするベンチマークテストアプリを使ってパフォーマンスをチェックしてみよう。
まず、過去のテスト結果と比較しやすくなるように「ファイナルファンタジーXIV : 暁月のフィナーレ ベンチマーク(FF14ベンチマーク)」を試す。今回は最高画質のプリセットでフルHD(1920×1080ピクセル)/WQHD(2560×1440ピクセル)/4Kの3つの解像度でスコアを測った。スコアは以下の通りだ。
ご覧の通り、フルHD/WQHD解像度ではROG Matrix GeForce RTX 5090の圧勝だ。4K解像度は僅差で負けてしまっているが、これは3DMarkの結果と同じく「CPUのパワー不足」が原因だろう。
GeForce RTX 50シリーズは、NVIDIAの超解像技術の最新版「DLSS(Deep Learning Super Sampling) 4」に対応している。超解像技術は、重たいゲームのフレームレートの改善にメリットがあり、愛用しているユーザーも少なくないだろう。
DLSS 4では、この超解像(アップスケーリング)の拡大率を「2倍」「3倍」「4倍」と選択できる。3DMarkにある「DLSS Feature Test」では、各倍率で4K解像度の出力をした際の平均フレームレートを計測できる。結果は以下の通りだ(GeForce RTX 5090 Founders Editionの結果は、本テストの『テストバージョン』での数値となる)。
DLSS 4の効果は絶大だ。GeForce RTX 5090 Founders Editionも十分すぎる結果なのだが、ROG Matrix GeForce RTX 5090は、更に上をいく結果を出してくれた。
本製品はオーバークロックモデルなので、最大動作クロックが高い。また、カードに最大800Wの電力を供給できること、優れた冷却性能を誇るオリジナルクーラーを備えていることを考えると、本製品はGeForce RTX 5090の“真の性能”を発揮できるという意味でお勧めだ。
今度は重量級ゲームを代表して、「Cyberpunk 2077」の平均フレームレートを比較してみよう。
今回は画質設定を「レイトレーシング:オーバードライブ」とした上で、フルHD/WQHD/4Kの3解像度で出力した際の平均フレームレートを計測した。DLSS 4によるフレーム生成は有効として、拡大率は「2倍」とした場合の結果は以下の通りだ。
結果は3DMark DLSS Feature Testに近く、ROG Matrix GeForce RTX 5090の方が良好だDLSS 4をサポートするゲームタイトルであれば、ROG Matrix GeForce RTX 5090は“最高の結果”を出してくれるグラフィックスカードといえる。
ただし先述の通り、処理内容によっては、CPUがボトルネックになってしまうこともある。本製品を使うなら、ハイエンドのCPUと高クロックのメモリを組み合わせるなど、スペック面で“攻めた”構成にしないともったいない。
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