新「MacBook Neo」の“Neo”ってどういう意味? 命名から考える製品の位置付けとターゲット:分かりそうで分からない(2/3 ページ)

» 2026年03月05日 16時00分 公開
[山口恵祐,ITmedia]

そもそも「Neo」の語源とは

 新しいMacBookに採用された「Neo」という言葉。映画「マトリックス」や「ネオジオ」、あるいはポケモンカードなどを連想する方もいるだろう。このNeoの語源は、ギリシャ語で「新しい」「若い」を意味する「neos」に由来している。

 一般的な英語の「New」との違いは、Neoには「既存の概念を新しい形で復活させる」「独自の解釈を加える」といった文脈が含まれる点にある。例えば、伝統的なデザインに最新技術を融合させた「ネオクラシック」という言葉がその好例だ。

 つまりAppleは、全くのゼロから新作を開発したというよりも、「MacBookという伝統的なプロダクトを、現代のニーズに合わせて再定義した」というメッセージを込めて、この名称を選定したのではないかと想像する。

photo カラーバリエーションはブラッシュ、インディゴ、シルバー、シトラスの4色

なぜ「MacBook SE」や「無印」ではなかったのか

 Appleの普及価格帯モデルといえば、iPhoneやApple Watchでおなじみの「SE」(Special Edition)が想起される。事前の予測でも、廉価版MacBookは「MacBook SE」として登場するのではないかという見方もあった。

 しかし、従来のSEシリーズの系譜を振り返ると、その多くは「過去モデルのボディーを流用しつつ、最新チップを搭載することでコストパフォーマンスを高める」という手法が取られてきた。

 対して、今回のMacBook Neoはどうだろうか。近年のMacBookの象徴でもあった画面上部のノッチは廃止され、13型のシンプルなディスプレイを採用。さらに、かつての「iBook」をほうふつとさせるホワイト系のキーボードや、ブラッシュ、シトラスといった極めて鮮やかなカラーバリエーションを展開している。

photo MacBook Neoはノッチがない

 すなわち、MacBook Neoは単なる旧型の再利用ではないと受け取れる。過去の遺産を継承するSEではなく、全く新しいエントリーモデルとしてブランディングするために、あえてNeoという名を冠する必要があったと考えられる。

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