NASを使っていて、あまり起きてほしくないのがRAIDエラーだ。今回は万が一、エラーが発生した場合の復旧手順を確認して、実際起きた時に慌てないように確認してみよう。まずはわざと1台のHDDを外してRAIDボリュームにエラーを起こし、そこからもう一度HDDをいれて復旧させた。
本来なら、ここで壊れていない新しいHDDを入れることになるが、まずHDDを外すと本体からエラー音が出て、その後に設定していたメールアドレスに異常を知らせるメールがくる。事前に設定は必要だが、しっかりとエラーを教えてくれる。
HDDを挿し込み、WebブラウザでTOSを開いてコントロールパネルのストレージマネージャからストレージプールを確認すると、異常というステータスになっているので編集から「RAIDの修復」を選ぶ。
次にRAIDアレイを作成するHDDを選択するが、この場合は1台しか出てこない。「次へ」を押すと復旧が始まる。こちらも開始後に目安の時間が入った復旧開始のメールが送られてくる。復旧中もNASにはアクセス可能だが、反応が遅いため素直にアクセスせず復旧を待とう。
復旧が完了すると管理画面にもポップアップが表示され、メールでも知らせてくれる。ちなみに今回は約10時間かかった。HDDの容量や使用容量でも変わると思われるので参考程度に見てほしい。
TRAIDはRAID5と同様に1台壊れただけなら復旧が可能だが、復旧する前に2台目が壊れてしまうとアウトだ。貴重なデータが失われてしまわないように、さらにバックアップする方法がある。今回はテストしていないが、PCと同期する「TerraSync」クラウドと同期する「CloudSync」や、離れた場所のTNASにバックアップする「Duple Backup」といった方法が用意されている。「このデータだけはなくしたくない!」という人は、これらを活用してほしい。
本製品について、同社は静音をうたっているが、実際に利用していても静かだった。もちろん、リビルド中などアクセスが多い状態ではHDDのシーク音は目立つが、デスク近くに置く製品ではないので気になるレベルではないだろう。本体にあるLEDランプもまぶしすぎないのがいい。
一方で注意しないといけない点は、HDDベイに鍵がなく簡単に外せることだろう。手に触れにくい場所に置くことをお勧めする。温度は背面ファンとアルミボディーのおかげで20〜40度程度で収まっていた。さらに消費電力も30〜40Wで済み、電源を入れる際のHDDスピンアップ時に一瞬70W台になった程度だった。
F4-425 Plusを試して分かった点は、高いスペックを生かしたNASの基本に忠実な製品ということだ。5GbE対応の有線LANに対応した高速アクセスで、動作音も静かでスマホのアプリもシンプルで使いやすく、バックアップも簡単に行えた。
初期設定や、Photosで管理者権限がないとアプリから使えないなど細かなところで気になった部分もあるが、TRAIDを使えばRAIDアレイをそのままに1台ずつだがHDDの容量を上げてストレージエリアを拡大できる。
実売価格は9万8000円前後と安くはないが、3月26日までAmazonで行われているダブルポイント祭りの期間中は、本製品をさらに10%オフで購入可能だ。旧来タイプのNASからの乗り換えユーザーや、あちこちにあるデータを集約してバックアップしたいと考えている人は、候補に入れてみてはどうだろうか。
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