Jabra Evolve3 85は、ブームマイクを搭載せず、イヤーカップがスリムになり、一般的なヘッドフォンのような見た目になったおかげで、オフタイムでも使いやすくなった。どれほどANCが優れていようと、背景音と話者の音声を分離してくれようと、「あー、あの人、業務用ヘッドセット使ってる〜」と周囲から見られてしまっては、テンションが半減してしまう。
普段使いでの抵抗感が少なくなった外観デザインに加え、音質もかなり良くなった。音楽を再生するのも良いが、ぜひ試してもらいたいのはビデオ視聴時の利用だ。空間サウンドに対応しているので、背後から近づく足音や、頭上を通過する飛行機の音などが、現場にいるかのように聞こえてくるのだ。
Bluetoothで接続したイヤフォンやヘッドフォンを使って実写映像を視聴すると、声が遅れて届くため、気持ちが悪いと感じる人もいるだろう。筆者もその1人である。しかし、Jabra Evolve3 85のLC3オーディオコーデックは低遅延性が特徴の1つとなっており、ほとんど遅延がない。実際に、視聴していて「口と合わないなぁ」などと気になる場面はなく、快適に視聴することができた。
このように、業務用ヘッドセットとして、AIへの音声プロンプト入力用として(もちろん、音声コマンド用としても)、プライベート用としても上質の体験をもたらしてくれるJabra Evolve3 85だが、1点だけ気になることがある。それは、強力なノイズ処理ゆえに、録音音声に特有の“AI処理感”が残る点だ。背景音が大きければ大きいほど、その特徴が顕著になった。
とはいえ、重要な話者の声が周囲の声にかき消されて録音できていないよりずっと良い。じゃまな背景音を強力にカットするからこそ、AI文字起こしの素材として使いやすい素材にすることができる。
ヘッドセットに7万1280円という価格を出せるのかという点で賛否両論が出そうだが、オンタイムはもちろん、プライベートでも空間サウンドに対応した強力なANC搭載ヘッドフォンとして使えることを考えると、“買い”ではなかろうかと思うのだ。
Jabra、ブームレスマイクを内蔵したANC搭載の高性能ヘッドセット
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