GNオーディオジャパンのコンシューマー向けヘッドセットブランド「Jabra」から、3年ぶりのフラッグシップモデル「Jabra Elite 10」と、耐久性に重点を置いた「Jabra Elite 8 Active」が登場した。いずれも9月28日から先行予約を開始し、10月12日に発売する。参考価格はJabra Elite 10が3万9600円、Jabra Elite 8 Activeが3万2780円(税込み、以下同様)となっている。
今回、発売前の2製品を試す機会を得たので、さっそく紹介していこう。
Jabra Eliteシリーズとしては、2021年にJabra Elite 7 Pro、2022年にはJabra Elite 5が発売されている。今回のJabra Elite 10は、2020年発売のJabra Elite 85tの後継モデルで、3年ぶりのフラッグシップモデルだ。
形状としては一般的なカナル型のイヤフォンで、他社のフラッグシップイヤフォンと比べると、ややコンパクトな印象だ。イヤーピースはサイズ違いで4種類(S/M/L/XL)付属している。
搭載するドライバーは10mmだ。Jabra Elite 85tは12mmだったので、この点ではダウングレードかもしれないが、代わりにDolby Atomosの空間サウンドに最適化されており、ヘッドトラッキングにも対応している。
ヘッドトラッキングは、イヤフォン内蔵のジャイロを使って頭の動きを検出することで、頭の向きを変えると音の聞こえ方も変わるという機能だ。空間オーディオはともかく、スマートフォンで利用する分にはヘッドトラッキングは過剰かもしれないが、タブレットやPCで映画を観る場合にはより臨場感を楽しめそうだ。
なお、Elite 10は2台のデバイスと同時接続できるマルチポイントに対応している。
また、アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能も搭載する。Jabra Elite 4のANCと比べ、2倍強力にノイズを除去するという「Jabra アドバンストANC」に対応する。具体的な減衰の数値は示されてはいないのだが、エアコンや洗濯機の動作音など、低音域のノイズは強力に除去してくれた。
ただし、人の話し声などは比較的通しやすいように感じる。代わりと言ってはなんだが、ANC独特の圧迫感が少なく装着感は良好だ。
ANCとは逆に、周囲の音を取り込むヒアスルー(外音取り込み機能)も備える。アドバンスドANCでは、耳の形状やイヤフォンの配置、静かな環境、騒音や強風といった周囲の状況に合わせてANCの強度を自動調整するので手動での調整できないが、ヒアスルーは5段階で調整可能となっている。
マイクは左右に3つずつ装備しているが、うち2つは内側にある。通常の通話時にはこの内側マイクは使われないが、風が強い場合には自動でアクティブになり風の影響を受けずに明瞭な音声を伝えられる。
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