PCもそうだが、スマホの内部ストレージ容量も逼迫(ひっぱく)しがちである。大容量モデルを購入すると価格が跳ね上がるので、閲覧用の古い写真や動画データをできれば外付けストレージに逃がしたい。
というわけで、スマートフォンの「Galaxy Z Flip7」と「iPhone 16」、ポータブルゲーム機の「AYANEO Pocket S」で試すことにした。
Galaxy Z Flip7やiPhone 16のUSB Type-Cポートに接続したところ、One Touch HDDのLEDが赤く点滅し、電力不足であることを通知してきた。最低でも15Wの出力が必要だ。
そこで、ポータブルゲーミングPCやゲーム機向けのドッキングステーションを間に挟むことにした。これで電力が賄われるはずだ。すると、One Touch HDDのLEDが白色で点灯し始めた。
スマホのファイルアプリを開いてみたところ、Galaxy Z Flip7では「ユーザーメモリ」として、iPhone 16でも「One Touch」として認識されており、保存してある写真や動画の再生も行えた。
なお、AYANEO Pocket Sでは電力供給要件を満たしていたようで、単体でOne Touch HDDを認識することができた。
専用ユーティリティー「Seagate Toolkit」をダウンロードして使えば、さらに便利になる。スケジュールを指定した自動バックアップや、フォルダーを常に同期させるミラーリング機能を簡単に設定できる。
自動バックアップのスケジュールは、毎時/毎日/毎週/毎月と設定方法が多様だ。「継続的」を選択すれば、バックアップフォルダー内にあるファイルの更新を検知し次第、自動でバックアップが行われる。フォルダーにファイルが追加されても自動的にバックアップされる。「スナップショット」は、ボタンを押した1度限りのバックアップを指す。
バックアップを選んで次へ次へと進んでいくと、最終的にスケジューリングなどの詳細設定を行える。なお、画像にある「2」のステップでバックアップを実行することもでき、その場合はデフォルトで「継続的」に自動バックアップが行われるようになるバックアップをスケジューリングしている際に気になるのは、バックアップが成功したかどうかであろう。Seagate Toolkitには「レポートの表示」機能もあり、その確認を行える。
バックアップを設定しておけば、PCから誤ってファイルを削除してしまっても簡単に復元できる。Seagate Toolkitの「復元」→「復元するバックアップ計画を選択する」から復元したいものを選択する。ここでは「ビデオをOne Touch(E:),継続的にバックアップ」を選ぶ。
次いで、復元するアイテムやバージョンの選択をし、「復元」ボタンをクリックすれば、復元される。
画面左側のフォルダーがOne Touch HDDのバックアップフォルダー。左側はPC内のバックアップ元フォルダーであり、「バックアップしたら、安心してファイルを1つうっかり消してしまったー」という状況であるなお、復元先(PC内フォルダー)に、復元元(One Touch HDDのToolkitフォルダー)と同じファイルがある場合、重複保存するかそのファイルについては何もしないか(スキップするか)を尋ねられる。
スキップする際に煩わしいと思うのであれば「今後プロンプトを表示しない」にチェックを入れておけば、その復元作業では同様のケースで全てスキップを行える。次回の復元作業では、また同様の質問をされるので、気にせずチェックを入れてスキップしてしまおう。
復元元(One Touch HDDのToolkitフォルダー)と復元先に同じデータがある場合、このようなダイアログボックスが表示される。同じデータであることが分かっていて、とくにいじりたくない場合は「今後プロンプトを表示しない」(つまり、毎回同じ作業を行うということ)をオンにして「スキップ」してしまおうSeagate Toolkitには、HDDのパスワード保護を行う「Seagate Secure」機能もあるのだが、残念なことにレビュー用機材かつ発売前の製品だったため、その対応デバイスに含まれておらず、試すことはできなかった。
One Touch HDDは、USB Type-Cケーブル1本で接続できるとはいえ、その大きさから据え置きでしか使えないように感じてしまうストレージだ。しかし、部屋間の移動であれば、重くて持ち歩けないということはないし、キャンピングカーやバンコンをワーキングスペースにしているという人なら、シビアなコンセント事情に縛られることなくケーブル1本で接続できる簡便さが魅力的に見えるだろう。
PCやスマホのストレージが足りなくなった時のデータの保存場所として、接続したPCの自動バックアップ先として、大容量でも転送速度が速く、しかも汎用(はんよう)性が高いからこそさまざまな場面で使うことができる。プライベートなデータをたくさん保存しておきたい個人だけでなく、大量のデータを扱うクリエイターや研究者、モバイルワーカーにとっても使いやすいデスクトップ向けHDDであるといえよう。
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