では、早速使ってみよう。なお、今回の検証に使用したのは、8.8型ディスプレイにAMD Ryzen 7 8840Uと32GBメモリを搭載したゲーミング3in1PC「ONEXPLAYER X1 Mini」だ。
PCのUSB Type-Cポート(15W以上の給電能力が必要)に接続すると、かすかにHDDの回転音が鳴り、十数秒後にドライブとして認識された。専用のボリュームアイコン(かっこいい)が表示されるので、他のストレージとの違いが分かりやすい。
マウントされたら、即座にドラッグ&ドロップでデータのバックアップを行えるようになる。ACアダプターをつなぐ手間なく、ケーブル1本をつなぐだけで使い始められるのは快適だ。
大容量の外付けSSDであれば、撮影した写真や動画を格納しておき、そこからPC内蔵ストレージにコピーまたは移動させることなく、直接編集するといった使い方をするだろう。編集が終わって後は閲覧するだけ、ひとまず保存しておきたい、というような場合にHDDを使うことが多い。
だが、何度も移動させるのは面倒である。特に筆者は面倒くさがりが服を着て歩いているようなものである。いったん、外付けSSDに保存してしまうと、編集が終わってもそこから移動させることはほぼなく、残容量が限界に近づいてようやく移動させるという運用をするほどズボラである。できれば、この大容量のOne Touch HDDだけで完結させたい。
実際に500MB超の容量がある写真フォルダーや1GB超、2GB超の動画をPCからOne Touch HDDへコピーしたところ、あっという間に終わってしまった。少なくとも、写真のコピーで13秒04、1.09GBの動画は6秒17、2.61GBの動画のコピーにかかった時間は13秒69であった。
まず、写真をタイル状に並べて巨大な画像を作成した。使用したアプリケーションは「PhotoScape X Pro」だ。また写真は全てスマホで撮影したものなので、1枚あたり4MB程度と大したサイズではない。それを54枚結合したところ、226MBのファイルサイズになった。
One Touch HDDに保存後、そのファイルをPhotoScape X Proで開いて直接編集した。
最後の保存時に、数秒待たされたものの、編集そのものはスムーズに行えた。One Touch HDDに保存した写真を直接編集することは問題なさそうである。
動画編集ではどうだろうか。1.09GBの動画を「Adobe Premiere Pro」に取り込んで編集したところ、メディアの読み込みも、編集作業もスムーズに行えた。ファイルサイズにもよるが、動画編集でも問題ないということが判明した。
HDDにしてはデータ転送速度が速いと感じたが、本当に速いのだろうか。Windows PCの検証機は引き続きONEXPLAYER X1 Miniを、テストツールには一般的なベンチマークテスト「CrystalDiskMark 9.0.2 x64」(ひよひよ氏作)で測定する。macOSではMacBook Pro 13-inch(2020年発売)と「Blackmagic Disk Speed Test」を利用した。
5回計測して平均値を出したところ、ONEXPLAYER X1 Miniでは読み出し速度は毎秒211.92MB、書き込み速度は毎秒215.81MBであった。
MacBook Pro 13-inchでは、読み出し速度が毎秒201.5MB、書き込み速度は毎秒199.76MBであった。
これはかなり高速ではなかろうか。というのも、以前、ゲーミングHDDのレビューをした際の読み書き速度の倍近いスピードを記録しているからだ。この速度なら大容量のデータの引っ越しもすぐに終わりそうだし、普段の運用もしやすいに違いない。
AI特需で爆発するデータ容量を支えるのは“HDD”――Seagateが「Mozaic 4+」と1ドライブ100TB超への道筋を語る
Seagate、最大44TBを実現した“Mozaic 4+”採用HDDの量産出荷を開始
Seagateが同社製HDD「SkyHawk AI」「Exos」「IronWolf Pro」シリーズに32TBモデルを追加
1ドライブで大容量の30TB! 個人でも買えるNAS向けHDD「IronWolf Pro」を試す
“PS5風”のデザインが魅力の外付けストレージ「Seagate Game Drive for PS5 External SSD」を試すCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.