One-NetBook Technologyの3in1 PC「ONEXPLAYER X1 mini」(以下、X1 mini)は、8.8型ディスプレイにAMD Ryzen 7 8840Uと32GBメモリ、1TBのSSDを搭載した、ビジネスにも遊びにも使えるポータブルゲーミングPCだ。
前回は、箱を開けてからのファーストインプレッションとして、外観や初代3in1ともいえる「ONEXPLAYER 2」との比較などを紹介した。今回は実際の仕事に使えるか、ゲーミングPCとしての性能は、といった部分を見ていきたい。
X1 miniはポータブルゲーミングPCとはいえ、セットアップで他のWindows PCと異なる部分はない。「こんにちは」画面が出てきたら、日本語や日本を選んでキーボードレイアウトやWi-Fiを設定していくだけだ。
X1 miniの専用カバーキーボードは筆者がクラウドファンディングの特典として受け取ったものだ。筆者はかな入力派であり、HHKBやKeychronなど常に使いやすいキーボードを求めていることもあり、薄いキーボードカバータイプのUSキーボードをもらってもほとんど使い道がない。
とはいえ、セッティング時には大いに役に立った。特に新しいX1 miniの専用カバーキーボードはアカウント設定で毎回頭を悩ませる「_」(アンダースコア)の位置が分かりやすい。「Fn」キーと「R」の同時押しで入力できる。
大まかなセットアップを終え、「メモ帳」アプリを開き、専用カバーキーボードでつらつらと入力をしてみる。
専用カバーキーボードで文章入力をしてみたところ、使えるレベルに達していると感じた。日本語を入力するには長音記号を「Fn」キーと組み合わせて使わなければならないこと、そうでなくとも最上段にある数字キーがかなり右に寄っていることなど、多少の癖はあるが、時折キーボードに目を落として入力する一般ユーザーであれば、何の問題もないだろう。
前モデルでは、半角/全角切り替えのショートカットに使う「〜」が左上の「Esc」キー位置にあったが、本モデルでは右上の「F11」キーと同居する形になっている。それに伴い、「Esc」キーが単押しで機能するようになった。個人的には、Escキーを多用するのでこの変更はありがたい。ちなみに、半角/全角の切り替えは「Shift」+「CapsLock」でもいけるので、「〜」の位置の移動で受けるダメージは少ないだろう。
「長文を入力するほどではないが、キーボードを使った作業が必要だ」という場合、この専用カバーキーボードをX1 miniと一緒に持ち歩けば、それなりに作業ができそうだ。
その他、指紋認証センサーやWindows Hello対応のWebカメラを搭載している。カメラのレンズはディスプレイの右側に配置されており、顔認証動作時はIRカメラが派手に赤く光るのが印象的だ。
Webカメラの上下で光るIRカメラ。なお、X1 miniのディスプレイはネイティブポートレート(正位置が縦置き)だからか、横置きするとカメラ画像がポートレートモードになり、オンライン会議アプリなどでは90度回転した画像になってしまう電源オフからの起動やスリープからの復帰時に顔認証でログインできるのは非常に快適だ。
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