発表時の批判は裏返る? スペック据え置きでも“買い”と言える、極上の普段着スマホ「Pixel 10a」を触ってみたある日のペン・ボード・ガジェット(3/3 ページ)

» 2026年04月27日 12時00分 公開
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発表時にたたかれると良いスマホになる? Pixelのジンクス

 話はそれますが、昔からGoogleのスマホを見てきて、妙なジンクスを感じています。発表時にたたかれたモデルが、後に評価を伸ばすことがちょくちょくある、というものです。

 例えば「Pixel 3a」は、こんなプラスチックボディーで安っぽいのを作ってどうするんだと言われていましたが、現在まで続くaラインの礎になるモデルになりました。

 「Pixel 5」も、ミドルスペックのチップでフラッグシップ機とは何なのか、見た目も安っぽいしやる気ないのかという勢いで責められていましたが、実際にはシッカリ感のあるボディーや使い勝手のよさ、安定した動作感でユーザーからの評価は高まりました。

Pixel 10a グーグル Google スマホ 廉価 Tensor G4 買い換え Isai Blue カメラ 2020年に発売された「Pixel 5」です

 対してPixel 4や6、10は、電磁波でユーザーの存在や動きを検知する機能や、自社設計のチップ、「天下の」TSMCに製造委託したチップなど、それぞれ鳴り物入りでありながら玉石混交な評価になった面は否めません。

 ならば本機はどうでしょう? 発表されたときには、Pixel 9aに対してスペックに進化が見られないと、そこそこたたかれていました。ということは、Pixelのジンクスにまた1ページ――そんな結果を見たいものです。

デスクトップモードにも対応

 ところで、本機は上位モデルと同様にデスクトップモードに対応しています。サムスンのDeXモードほど多機能ではないですが、ディスプレイとキーボードとマウスを接続すれば、PCのようにマルチウインドウで操作できます。Chromeブラウザも「PC版サイト」をオンにしておけば、PCに似た感覚でタブ操作やブラウジング、その他の作業ができます。

Pixel 10a グーグル Google スマホ 廉価 Tensor G4 買い換え Isai Blue カメラ 何と、7万円台のスマホで“労働”ができてしまうという

 「家用にPCを買うほどじゃないけど、たまに表計算とか文書作成をしたいときもある」みたいな人には、もしかしたら良い選択肢になるかもしれません。(本誌の読者さんでそんな人いるか? みんな家にPCが3台とか5台とか余っているのでは……みたいな疑問はさておき)。

 デスクトップモードを試すならぜひ体験してほしいのが、音声入力の利用です。「ALT+D」で素早く音声入力を起動でき、Pixelならではの高速で正確な音声入力を利用できる上に、そのままキーボード入力もできます。何だか、Windows PCを触っているのとは別の可能性を感じてしまいますね。

まとめ

 それでは、まとめていきましょう。

 Google Pixel 10aは、カジュアルでラクな使い勝手を求めるユーザーに最適なスマホの1つです。動作速度に不満がないだけでなく、不安のないバッテリーの持ち、日中でも明るく見やすいディスプレイ、聞きやすいスピーカー音質など、さまざまな面で満足感を伴って利用しやすい品質になっています。

 それだけならばPixel 9aでもそうでした。ですが、衛星SOS対応のハードウエアになったり、あと一歩だったボディーデザインが洗練されたり、古臭かった画面ガラスの世代が新しくなったりと、Pixel 10aは「こうあってほしかったPixel 9a」になったとも言えます。良いディールで9aが手に入るなら、9aを狙うのも良い選択肢でしょう。

 いずれの場合も、現在Pixel 6aや7a、そのころの他社のミドルレンジモデルを利用しているならば、確かな進化を感じられる買い替えになるはずです。また、十分な性能や、発売から7年間のアップデート保証も相まって、比較的長期間、満足感や安心感を伴って使い続けられることを期待できます。

 一方で、高負荷なゲームをしっかりやりこみたい人は、他社の上位モデルやiPhone、ゲーム性能特化型のコスパモデルなどを優先して検討するとよいでしょう。とはいえ、PixelはProモデルでの不満が多いのでゲームに向いていないイメージがついていますが、この価格帯のミドルレンジのゲーム性能としては本機もちゃんとしています。


 現代のスマホはほとんどの人にとって、最新のテックギアではなく、普段着のように使う普通の道具です。

 そして、Google Pixelは伝統的に、生活に侵襲的でない方法でユーザーを助ける、そういうミッションを持って作られているように見えます。シンプルなUIや機能、盛りすぎないカスタマイズ性、手間が減る機能を積極的に盛り込み、真っ赤な通知バッジだらけにならない――などです。

 Pixelは上位モデルも魅力的ですが、そういうミッションを相性良く体現できるのがaシリーズ、その中で一番完成されたものがPixel 10a、そういうことなのかな……と思える試用期間でした。

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