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手のひらサイズでAIが動く! 産業・ビジネスを支える最新「ミニPC」「GPUサーバ」展示レポートJapan IT Week 春 2026(2/2 ページ)

» 2026年04月28日 15時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]
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ASRock Rack:巨大なGPUサーバが目を引く

 ASRock Rackは、その名の通りASRockの出資で2013年に創業したメーカーだ。親会社がコンシューマー向けPCマザーボード/周辺機器を中心に展開しているのに対して、ASRock Rackはサーバ向けマザーボード/ストレージやクライアントコンピューティングといったB2B製品に特化している。

 同社のブースはAIのディープラーニングやビッグデータ解析等に欠かせない「GPUサーバ」、それもかなり巨大な製品を展示していて、途絶えることなく来客があったことが印象的だった。

ASRock Rack ASRock Rackブース

 展示の中心に据えられた「4U10G-GNR2/RF+」は、600WクラスのGPU(グラフィックスカード)やAIアクセラレーターカードを冷却できるエアフローを備えており、最大10枚のカードを格納できる。スタッフも「かなり大規模なマシンであり、本展示の目玉である」と説明してくれた。

巨大なGPUサーバー 巨大なGPUサーバー「4U10G-GNR2/RF+」
半分フタが開けられていた スタッフによると、これは「半分、分解されている」状態なのだという
ケーブルが太い 開いているフタからは、耐久性が高そうなケーブルがのぞいていた
ファン しっかりとした排熱機構を備えている

 また、Xeon 6プロセッサ(6700E/6500P/6700Pシリーズ)に対応するEEBマザーボード「GNR2D16-2T」や、Deep microATXマザーボード「GNRD8UD2-2T」など、顧客が必要とするであろう各種サイズのマザーボードを展示していた。

「GNR2D16-2T」 GNR2D16-2Tは、写真の通りデュアルプロセッサ構成に対応している
「GNRD8UD2-2T」 GNRD8UD2-2Tはサイズ的にシングルプロセッサ専用となる
大きいものから小さいものまで ASRock Rackが展示していた各種サーバー向けマザーボード

リンクスインターナショナル:オリジナルミニPCは結構欲しいかも

 リンクスインターナショナルは、国内外のPC関連企業の販売代理店として知られているが、法人向けを中心にオリジナルのミニPCも展開している。

リンクスインターナショナル リンクスインターナショナルブース

 説明員によると「オリジナルPCだと、3万〜4万円程度で買える汎用(はんよう)性の高いものもあり、(個人の)エンドユーザーにも人気がある」としつつ、「最近は法人向けの販売が多い」と教えてくれた。

 その理由だが「Windows 10のサポートが終わり、(PCの)買い替え需要があった。その際、大きいデスクトップPCからミニPCへとこぞって乗り換えた」ことが大きかったという。AIやクリエイティブ系のアプリを使わない、ごく一般的なオフィス利用では、ディスプレイの裏に取り付けられるスペックがそこそこのミニPCが好まれるようだ。

「LN5095W」 リンクスオリジナルミニPC「LN5095W」(左)は、Celeron N5095を搭載するファンレスミニPCで、想定価格が6万9800円となる。今だとあまり見かけなくなったアナログRGB(D-Sub)出力端子を標準搭載していることが特徴だ
「LC3150」 リンクスオリジナルミニPC「LC3150」は、Athlon Gold 3150Cを搭載するミニPCで、幅と奥行きが約10cmしかないというコンパクトさが特徴だ
オリジナルミニPC「LC2314」はRyzen Embedded R2314を備える。LC3150と色違いのボディーを採用しており、ディスプレイのVESAマウントに直接取り付けられるようになっている

 ブースでは、販売代理店として取り扱っているMinisforumのミニPCも複数展示していた。

「UM760」 Minisforumの「UM760」は Ryzen 5 7640HSを搭載するミニPCで、小規模であればローカルAIを十分に動かせる性能を備えている
「MS-S1 MAX」 同じくMinisforumの「MS-S1 MAX」は、Ryzen AI Max+ 395を搭載するコンパクトワークステーションだ。「小さいのにMAXとはこれいかに?」と思ってしまったのだが、この中には128GBのメモリと2TBのSSDが搭載されており、ある程度のLLM(大規模言語モデル)もローカル実行できるだけのパフォーマンスを備える
「X1 Pro」 参考出展として、AMD Ryzen AI 9 HX470を搭載したコンパクトなAI PC「X1 Pro」も展示されていた。こちらは近日中に国内販売を開始する予定で、AAAタイトルは難しいものの、ゲーム用途にも適しているという

 デジタルサイネージ用途や、工場用途に便利な「Weekly RTC(曜日ごとに異なる時間を設定して電源のオン/オフをする機能)」に対応した、Maxtang製ファンレスミニPCも数多く出展されていた。

「Maxtang SXRL-20」 「Maxtang SXRL-20」はCore i5-1235Uを搭載しつつも、厚さ約28mmというスリムなボディーを実現したファンレスPCだ。HDMI出力端子を4基備え、デジタルサイネージの表示用途に適した1台となっている。工場内のような過酷な環境でも動作するよう、−20〜60度の耐寒性/耐熱性も備えている
「Maxtang SXC-ARL30」 「Maxtang SXC-ARL30」はCore Ultra 125Uを搭載するモデルで、NPUも備えているので軽めのAI処理もこなせるようになっている
「Maxtang IXH-FP535」 こちらは国内未発売の「Maxtang IXH-FP535」だ。Ryzen Embedded R2314を搭載しているが、先に紹介した3モデルとは異なり機器の制御に使う前提の商品となり、RS-232Cポートを4基、RS-485ポートを2基備えている

 時折、駅や飲食店前のデジタルサイネージがブルースクリーン表示になっているのを見かけ「これは大変だ」などと思うことがある。次に見かけたら、この展示会にあったようなミニPCたちがその裏で頑張っているのだな、ということに思いをはせたいものである。

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