日本が舞台のオープンワールドレースゲーム「Forza Horizon 6」は、土地の空気感まで再現された圧倒的リアルさ 車好きでなくとも絶対ハマる理由(3/4 ページ)

» 2026年05月23日 08時00分 公開
[山口恵祐ITmedia]

榛名山の峠からミニサーキットまで グリップもドリフトも極まる「走りの快感」

 オープンワールドとしての景観だけでなく、レースゲームとしてのクオリティーが極めて高いことも本作の大きな武器だ。タイヤがしっかりと路面を捉える本格的なグリップ走行はもちろん、スキール音を響かせながら白煙を上げるドリフト走行の爽快感もすさまじく、どちらのスタイルでも最高の走りを堪能できる。

 さらに、マップ内には日本ならではの走りの聖地が多数点在している。車漫画好きなら誰もが知る「榛名山」をはじめとする峠道、そして各地に設けられた地方のミニサーキットなどが、広大なオープンワールドの中にシームレスに組み込まれている。

photo マップには峠も多数含まれている(ゲームトレーラーより)

 お気に入りの愛車に乗り、自らの足で景色を楽しみながら、これらの聖地へ向かってドライブするのも一興だが、忙しい現代のプレイヤーに向けた快適な動線もしっかり用意されている。

 一度でも走ったことのある道であれば、一瞬で目的地までワープできる「ファストトラベル」が非常に軽快に機能するため、時間が限られている時でも、すぐに峠のダウンヒルやサーキットでのタイムアタックを開始できる。この快適さとロケーションの豊富さの組み合わせは、走る楽しさを何倍にも引き上げてくれる。

YOASOBIや10-FEETが彩る、ドライブを盛り上げるラジオの仕掛け

 筆者がプレイ中に「これは素晴らしい!」と特にテンションが上がったのが、車内で聴けるラジオ機能だ。本シリーズはもともと、オリジナルの軽快なナレーションとともに多彩な音楽を流しながら走れるラジオ局のクオリティーにも定評があるが、今作には日本の楽曲を専門にフィーチャーした「ガチャ・シティー・ラジオ(Gacha City Radio)」という局が用意されている。

 これが実にニクい演出で、チャンネルを合わせると日本の有名アーティストによるJ-POPがこれでもかと流れまくる。YOASOBIの「アイドル」をはじめ、THE FIRST SLAM DUNKでおなじみの10-FEET「第ゼロ感」、Ado、Creepy Nuts、宇多田ヒカル、ナナヲアカリ、櫻坂46、打首獄門同好会、ONE OK ROCK、BABYMETAL、小野賢章など、実在する名曲たちが、そのまま日本の風景の中に溶け込んでいく。

 レース中のここぞというシーンに楽曲の盛り上がりがマッチすると、非常に心地よい爽快感が得られる。海外メーカーが開発したゲームの中で、J-POPをバックに日本の首都高を駆け抜ける日が来るとは、感慨深いものがある。

 このラジオ局は海外のプレイヤーも全く同じように聴けるため、世界中に日本の素晴らしい音楽文化が拡散されるという意味でも、非常に面白く、誇らしい取り組みだと感じる。

初心者からベテランまで即座に虜にする、自在な難易度調整

 Forza Horizon 6の魅力は、本格的な車の挙動を残しつつも、誰もが直感的に楽しめるカジュアルさを高次元で兼ね備えている点にある。

 まず、操作性においてコントローラーを選ばない。ステアリングコントローラー(ハンコン)を導入した本格的なシミュレーター環境でのプレイはもちろん最高だが、通常のゲームパッドでも抜群に楽しく、意のままに車を操る快感を味わえる。

 さらに特筆すべきは、その難易度調整の自由度だ。本作は非常に細かい部分まで自在に難易度やアシストを設定できるようになっており、プレイヤー自身のドライビング技量に合わせて環境を最適化できる。例えば、ブレーキの自動アシストや、ライバルマシンのAIの強さ、さらにはスピンしにくくする姿勢制御アシストなど、細かな調整が可能だ。

photo 設定変更で初心者も上級者も楽しめる(ゲームトレーラーより)

 これにより普段全くレースゲームをやらない完全な初心者であっても、ドライブや日本マップの楽しさだけを純粋に抽出し、ストレスを感じることなく一瞬で虜になれる。

 ゲームの進行も極めてストレスフリーだ。一般的なレースゲームにありがちな「新しい車を購入するために、何時間も同じレースを周回してお金をためる」という苦行は必要ない。ゲーム内のポイント(お金)や報酬としての車両がサクサクと手に入るため、自分が乗ってみたいと憧れていたスーパーカーや、日本の往年の名車に乗りやすい。

 オンライン要素の設計も秀逸だ。街中には他のオンラインプレイヤーがシームレスに表示され、世界中の人々と緩くつながっている感覚を楽しめる。しかし、いざ他の車と接触しそうになると、多くの場面で自動的に相手の車体が透明化して衝突を回避してくれるシステムが採用されている。

 これにより、他人の運転に邪魔されることなくマイペースにドライブを楽しめるという、“つながりすぎない距離感”が快適に機能している。

 また、日本をモチーフにしたユニークなミニゲームやイベントがマップの至る所に点在している。他のプレイヤーと協力してドリフト走行のポイントを競うイベントや、広大なマップのどこかに隠された貴重な車両/アイテムを探し出す探索要素など、飽きさせない仕掛けが満載だ。

 集める対象のアイテムが「おにぎり」や「お団子」だったり、UIにかわいい顔文字があしらわれていたりと、ポップでユーモアあふれる演出が随所に見られる。

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