ゲーミングPCと言えば、デスクトップPCにするか、ノートPCにするかは悩ましい問題だ。コスパやパフォーマンスを考えるとデスクトップPCが適していると考えるのが一般的だが、筆者のもとに寄せられるゲーミングPCの購入相談では、意外とノートPCを希望する人が多い。
詳しく話を聞いてみると、設置場所の問題が多数だ。特にPC本体と別に大型のPCディスプレイを設置するのが厳しく、遊ぶときだけノートPCを広げたいという声が多い。
PCに詳しい人からすれば、デスクトップPCの方が「同じ予算内で考えると性能や静粛性が高いものが選べる」「将来的なパーツ交換で性能のアップグレードや故障時のトラブル解決もしやすい」というメリットはまず思い付くところだ。
だが、"PCガチ勢"でもない限り、常に自室の一部をPCに占有されるのは現実的ではないというのが世間一般の当たり前ということだろう。
筆者も周囲に相談されるくらいの"PCガチ勢"であり、もっと言えば自室デスクには自作PCが3〜4台もある"自作PCガチ勢"だ。
「ゲーミングPCはデスクトップの方が!」と偏ったお勧めを今後しないためにも、今回は日本HPのゲーミングノートPC「OMEN Transcend 14」の性能や使い勝手を評価していく。
ゲーミングノートPCといえば、大きくて分厚いボディーにベゼルの太いディスプレイというイメージが強い。パフォーマンスを最重視していることによって、昨今のモバイルノートPCと比べると少々やぼったいイメージがあった。
しかし、最近はPCメーカー各社がスタイリッシュなゲーミングノートPCを相次いで投入しており、以前のイメージと比べると「これが本当にゲーミングノートPC?」と驚いてしまうモデルも少なくない。
OMEN Transcend 14も、ゲーミングノートPCらしからぬスリムなボディーを採用していることから、レビュー対象にピックアップした次第だ。まずは基本仕様から確認してみよう。
今回のレビュー対象としたのは、OMEN Transcend 14の中でも最上位に位置付けられる「スプリームモデル」だ。2月14日時点での直販価格は、33万9799円からとなっている。
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