日本が舞台のオープンワールドレースゲーム「Forza Horizon 6」は、土地の空気感まで再現された圧倒的リアルさ 車好きでなくとも絶対ハマる理由(2/4 ページ)

» 2026年05月23日 08時00分 公開
[山口恵祐ITmedia]

東京から田舎道、そして首都高まで。凝縮されたオープンワールド

 本作のマップは非常に広大でありながら、東京を中心とした大都市部から自然豊かな田舎町まで、日本の多様な魅力が絶妙な縮尺で凝縮されている。

圧倒的な取材量を感じる都市部

 東京エリアに足を踏み入れると、東京タワー、渋谷のスクランブル交差点、秋葉原の電気街、東京駅、外苑いちょう並木といったおなじみのランドマークがそびえ立つ。これらが美しいグラフィックで描かれているだけでも感動ものだが、さらに驚くべきは、観光地ではない“何気ない普通の街並み”の作り込みだ。

photo 何気ない交差点(ゲームトレーラーより)
photo 渋谷のスクランブル交差点周辺(ゲームトレーラーより)

 道端にぽつんとある公衆電話ボックス、実在しそうな一般住宅、古びた個人商店、「ニンニク入れますか?」と聞かれそうなラーメン屋、コンビニエンスストア、乗り捨てられたママチャリなど、「よくここまで日本を徹底的に取材したな」と感心せざるを得ない。海外の開発スタジオが手掛けたとは思えないほど、日本の日常風景に対する深い理解と愛が感じられる。

photo 消火栓の看板など、細かなオブジェクトもリアル(ゲームトレーラーより)

 一方で、レースゲームとしての快適性を確保するための工夫も凝らされている。実際の日本の道路は狭く入り組んでいるが、ゲーム内でストレスなくハイスピードバトルが展開できるよう、道幅は現実よりも少し広め(例えば、現実の3車線道路が、ゲーム内では広めの2車線道路になっているなど)に調整されている。

 この「リアルな景観と、ゲームとしての爽快感」のバランスが実に絶妙で、プレイヤーはストレスを感じることなく、大都市の真ん中を爽快に走り回れる。

車好きにはたまらない高速道路と聖地

 都市部を抜ければ、日本が誇るハイウェイ網が広がっている。首都高の複雑なジャンクション、まるで東名や東北道のような高速道路といった主要なインフラもしっかりと再現されている。下道でのんびりと日本の田園風景を目指すのも、高速道路に乗って一気に最高速で駆け抜けるのも、全てはプレイヤーの自由だ。

photo 首都高はもちろん、分岐で地方に向かう高速道路にも移動できる(ゲームトレーラーより)

 さらに、車好きの聖地として世界的に知られる「大黒パーキングエリア」もしっかりと用意されている。ここに自慢の愛車を止めて、他のプレイヤーが集まる様子を眺めているだけでも、まるで本物のカーミーティングに参加しているかのような興奮を味わえる。

photo 大黒パーキングエリアには、高速または下道で足を運べる(ゲームトレーラーより)

軽トラからジャパンタクシーまで! 海外メーカーが本気を出した驚異の日本車ラインアップ

 海外メーカーが開発するレースゲームと聞くと、フェラーリやポルシェといった欧州のスーパーカーや、アメリカの豪快なマッスルカーが中心だと思われがちだ。しかし本作は、収録されている車種のバラエティの豊かさが文字通り桁違いである。

 昨今の世界的な「JDM」(日本市場向け車両)ブームを色濃く反映していることもあり、とにかく日本車の収録数がすさまじい。各自動車メーカーを代表する歴代のスポーツカーはもちろんのこと、大排気量のSUVから、マニアもうなるノスタルジックな旧車まで網羅されている。

 ドライブ中の視点切り替えも豊富に用意されている。特に、ハンドルや計器類が見える内装(コックピット視点)の作り込みは抜群(たまに間違っているものもあるが)で、車種ごとに異なるダッシュボードの質感やフロントガラス越しに見える日本の景色は、運転の楽しさを何倍にも高めてくれる。

 さらに注目したいのは、日本の日常に溶け込んでいる「働く車」や「大衆車」へのスポットライトの当て方だ。軽トラやジャパンタクシー(JPN TAXI)、さらには昭和から平成の街並みを彩ったクラウンコンフォートのタクシーまでが実装されている。このラインアップの変態的なこだわりには、日本の車好きなら思わずニヤリとしてしまうだろう。

photo 日本を代表するスポーツカーはもちろん、ニッチな車種も収録されている(ゲームトレーラーより)

デザインカスタマイズと「フォトモード」が生む極上のストリートスナップ

 ここで生きてくるのが、本シリーズの伝統であり、最大の強みでもある車体デザインカスタマイズの自由度だ。世界中の職人プレイヤーたちの手によって、日本の街で見かけるようなデザインが瞬く間に再現され、公開されている。

 例えば、収録されているジャパンタクシーに、街中でよく見かける大手タクシー配車アプリのドア広告を貼り付けるといった芸当も可能だ。これを施した車両を東京エリアで走らせると、ゲーム画面としての違和感が完全に消え去り、本物の東京のストリートそのものの風景が完成する。

 実在する業者のトラックやパトカー、さらにはアニメキャラクターを大胆にあしらった痛車まで、思い思いの姿に変貌させた愛車で日本全国をドライブする楽しさは格別だ。

 本作に搭載されている「フォトモード」を使って、夜の秋葉原やネオン輝く渋谷の街角で愛車を撮影する楽しさは、もはやレースゲームの枠を超えている。実在する宅配業者のトラック仕様にした軽トラを田舎道に佇ませてみたり、大黒PAのカーミーティングを再現してみたりと、カメラを構えるだけで何時間でも溶けていく。これほど写真映えするオープンワールドは、他にはなかなか見当たらない。

photo 秋葉原周辺(ゲームトレーラーより)

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