例年に比べて少なめなのは、Apple Intelligence関連の機能以外にも全OS共通の改善点が多いからだ。
2025年に登場した画面デザイン「Liquid Glass」は今回調整が入り、透明感を「ウルトラクリア」から濃い色付きまで調整できるスライダーで調整できるようになる。賛否が分かれた画面デザインだったが、読みやすさへの不満に応えつつ、最終的な濃さの判断はユーザーに委ねるという落とし所になったようだ(本来、ユーザーに代わってベストな状態を提示するのがAppleなのだが……)。
検索は、Spotlight/写真/メールを支える索引基盤が再構築され、一日を通じて最新に保たれる。メールでは探していた1通が上位5件の「トップ結果」に出やすくなった。
だが、何といっても注目はOSの動作速度や反応速度の改善が図られたことだろう(7年前に発売されたiPhone 11でも、その恩恵を受けられる)。
具体例として挙げられたのは以下の表の項目だが、それ以外にも随所で改善をしているという。
高速化で大きな効果があったというのは、CPUスケジューラーという計算資源を各処理に割り振るOSの中核部品の最適化だ。覚えきれないほど次々と新機能を追加する前に、土台を見直してブラッシュアップするAppleの姿勢には好感が持てる。
各OSは開発者向けのβ版が提供中で、7月にパブリックβ、秋に無料アップデートとして一般に公開される。
OS別に並べ直して見えてくるのは、共通の知性を土台に、各デバイスがそれぞれの入力手段――iPhoneはカメラ、iPadはペン、Macはキーボードと選択範囲、Watchはジェスチャー、Vision Proは視線――をSiriとの接点に変えていく構図だ。
これがどこまで日常に根付くかは、今秋以降に実際の動作を確かめてから判断したい。Siri AIの日本語対応時期も含め、続報で追っていきたい。
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