カメラが目に、視線が入力に! WWDC26で見えたAppleの新OSがもたらす「5つの未来」WWDC26(4/4 ページ)

» 2026年06月16日 15時00分 公開
[林信行ITmedia]
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全OS共通――デザインと足回り

Liquid GlassのUIは見づらいという人のためにガラスにつけた色の濃さを調整できるようになった

 例年に比べて少なめなのは、Apple Intelligence関連の機能以外にも全OS共通の改善点が多いからだ。

 2025年に登場した画面デザイン「Liquid Glass」は今回調整が入り、透明感を「ウルトラクリア」から濃い色付きまで調整できるスライダーで調整できるようになる。賛否が分かれた画面デザインだったが、読みやすさへの不満に応えつつ、最終的な濃さの判断はユーザーに委ねるという落とし所になったようだ(本来、ユーザーに代わってベストな状態を提示するのがAppleなのだが……)。

 検索は、Spotlight/写真/メールを支える索引基盤が再構築され、一日を通じて最新に保たれる。メールでは探していた1通が上位5件の「トップ結果」に出やすくなった。

 だが、何といっても注目はOSの動作速度や反応速度の改善が図られたことだろう(7年前に発売されたiPhone 11でも、その恩恵を受けられる)。

 具体例として挙げられたのは以下の表の項目だが、それ以外にも随所で改善をしているという。

新OSによるパフォーマンス向上の例 新OSによるパフォーマンス向上の例

 高速化で大きな効果があったというのは、CPUスケジューラーという計算資源を各処理に割り振るOSの中核部品の最適化だ。覚えきれないほど次々と新機能を追加する前に、土台を見直してブラッシュアップするAppleの姿勢には好感が持てる。

この秋に向けて

 各OSは開発者向けのβ版が提供中で、7月にパブリックβ、秋に無料アップデートとして一般に公開される。

 OS別に並べ直して見えてくるのは、共通の知性を土台に、各デバイスがそれぞれの入力手段――iPhoneはカメラ、iPadはペン、Macはキーボードと選択範囲、Watchはジェスチャー、Vision Proは視線――をSiriとの接点に変えていく構図だ。

 これがどこまで日常に根付くかは、今秋以降に実際の動作を確かめてから判断したい。Siri AIの日本語対応時期も含め、続報で追っていきたい。

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