では、Reborn VAIOは、どのようにして整備が行われるのだろうか。長野県安曇野の本社工場の整備工程を訪れ、その様子を見てみた。
最大の特徴は、VAIOが持つ生産ラインのノウハウが最大限活用されている点である。
Reborn VAIOとして整備されるPCは、もともとVAIOが生産したPCだ。再整備においても、新品生産時に使用している自社開発の専用設備や手法に加え、長年培ってきた物作りの知見、作業性や効率性、品質を追求した高度なオペレーションスキルを活用しているのだ。
Reborn VAIOの整備工程は、「検品工程」と「リファービッシュ工程」の2つに分かれている。
検品工程では、企業などから返却された使用済みPCを1台ずつ検品。外観や機能、動作に問題がないことを確認し、リファービッシュが可能なものと不可能なものに分類する。
外観検査においては、Reborn VAIOとして継続して使用するボトムケースや液晶ディスプレイなどの部材を中心に、傷や割れ、破損などを確認する。さらに、メインボード上のインタフェースの摩耗や錆、汚れ、変形などを確かめる。これらの作業は専任の技術者が行う。
また、検品工程で発見される事象は開発モデルの品質改善にもつなげている。ここで得た情報はデータ化し、開発部門や生産部門にフィードバックする仕組みを構築している。
Reborn VAIOでベースとなるPCは、企業において3年使用したPCが中心となる。そのため、利用環境が均一化した状態で発生する課題を把握しやすい。
花村室長は、「機能に影響がないため、日常的な使用では不満の声にはならない課題というものがある」とし、「例えば、特定の場所の塗装が黒ずみやすい、傷が付きやすい、使用しているネジによってはボディー全体に少しガタつきが出始めるといった、声にはならない不満を検品工程で確認できる。これらは設計部門が想定していない課題の場合が多く、気付きにもつながる」とする。
これらの傾向を捉えて、塗装やネジ、部材などの改良を行い、次期製品に反映するといったことも行っている。
機能検査では、新品時に実施している最終動作テスト項目をベースに、自動判定ツールを開発して、数十種以上の動作確認を実施。メーカーでしか持ち得ない新品生産時に作り込まれたツールを用い、確認作業を行っている。
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