Mobi Foldを、しばらく日常の出先専用マウスとして使ってみた。
カバンの片隅に放り込んでも、約79gという重量は存在感をほとんど主張しない。約21mmの厚さも、手の中にすっぽりと収まるフットプリントと相まってバッグの隅にスッと沈み込むコンパクトさだ。
では、いざ広げて使うときはどうだろうか。幅や奥行き、高さは一般的なコンパクトマウスと同等なのに、どこか違和感を覚えてしまう。その原因は側面部分にあるようだ。
個人差はあると思うが、通常のマウスを握ったときの親指の位置は比較的低い位置にあるのではないだろうか。ところが、Mobi Foldは側面が中空になっているため、左の縁を親指で、右の縁を薬指で挟むようなフォームになる。
小指はマウスの下側に回り込むような形だ。そのために、自然とMobi Fold特有の持ち方となってしまう。
もしかしたら、そのような指を保持できる側面があればまた違うのかもしれない。今のMobi Foldは上下部分が同サイズだが、左上部と右下部が張り出すようにL字と逆L字にして、折りたたんだときには上下をかみ合わせるようにするなど、折りたたんだときのサイズを維持しつつ、親指と小指の置き場を作るというようなことはできないだろうか、とも思う。
だが、素人がちょっと考えて出てくるようなアイデアは既に検討済みか、検討にも値しないようなものだろう。あるいは、通常のマウスの操作感に近づける、という考え方自体がそぐわないという可能性もある。
操作感が近くなればなるほど、タッチスクロール領域に設けられた進む/戻るボタンになじみにくくなる、という考え方もあるだろう。
結論として、PebbleとMobi Foldのどちらを選ぶか、と問われれば実に悩ましいところだ。
ロジクールストアで4000円を切るPebbleと、1万5000円に迫るMobi Foldを同列で語れないとしても、自分の使い方に合っているのはどちらか、携帯時のコンパクトさ、アダプティブタッチスクロールの高速性、進む/戻るにも使えるボタンの数――そこに1万1000円近い差額の価値を見出すかどうかによるだろう。
個人的には、むしろモバイル用でありながらも、普段使いからこだわり抜いたカスタマイズを見いだしていくことこそが、Mobi Foldの価値を最大限に引き出すための最善の策のような気がしている。
逆説的ながら、持ち運べるということは自宅でも会社でも常に使える相棒になりえるということだ。携帯用マウスだからといって、据え置き用マウスを別に用意する必要はないのかもしれない。
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