苦労して手に入れた「Steam Controller」をPC/スマホ/ARグラスにつないでみた ゲーム体験や実用性は?(3/5 ページ)

» 2026年07月30日 15時00分 公開
[渡辺まりか,ITmedia]

Steam Deckと組み合わせて使うメリット

 まずは本命であるSteam Deckとの接続を試す。Puckを活用したいところだが、Steam DeckのUSB Type-Cポートは1基のみだ。ここを占有すると本体の充電や外部ディスプレイ出力に支障を来すため、今回はBluetooth接続を選択した。

 Bluetoothでペアリングを行うには、まずSteam Controllerの電源がオフになっていることを確認する。その状態で、Bボタン、Steamボタン、R1ボタンの3つを同時に長押ししよう。

接続方法 電源オフの状態で、Bボタン+Steamボタン+R1ボタンを同時に長押しする

 チャイム音が鳴りLEDが青く高速点滅したら、Steam Deck側のSteamボタンを押して設定を開く。続いて「コントローラー」メニューへ進み、「新しいコントローラーを追加」内の「コントローラーを追加」を選択する。

コントローラー 設定メニューから「コントローラー」を選択
Steam Controllerの挙動 Bluetooth接続時にはLEDが青色に点灯する

 「Bluetoothコントローラーをペアリング」画面で「ペアリング」をタップすれば、間もなく「コントローラーがペアリングされました」と画面に表示される。同時にSteam Controller本体が重みのある振動を返し、接続完了を知らせてくれる。

「新しいコントローラーを追加」 「新しいコントローラーを追加」画面で「ペアリング」をタップする
ペアリングされた ペアリング完了画面。「コントローラーのペアリング手順」という注記が表示されるが、そのまま無視して問題ない

 実際にゲームを試すと、本体内蔵のSteam Deck Controllerと比較して、デフォルト状態でも操作感が全体的に滑らかで、トラックパッドの感度も非常に高い。ただしタイトルによってはドラッグ時の慣性が強く働き、ポインターが意図しない位置まで行き過ぎるケースが見られた。

 内蔵コントローラーと同様、タイトルごとに各入力系の感度などを細かくカスタマイズできるため、プレイしやすいよう好みに合わせて調整しておくとよい。

感度の設定 ゲームごとに詳細設定が可能。「右トラックパッド」の感度がデフォルトで「145%」に設定されていたため、「100%」へ変更した

 「内蔵コントローラーと操作感がほぼ同等なら、あえて外付けのSteam Controllerを用意する必要はないのでは」と疑問に思うかもしれない。単に操作感の差を確かめる目的で接続した筆者自身、当初はそのように考えていた。

 だが、実際にSteam Controllerを導入してみると、明確な3つのメリットがあることに気付かされた。

 第1のメリットは、軽量さゆえに肩や腕への負担を大幅に軽減できる点だ。先述の通りSteam Controllerの質量は約295.5gだが、Steam Deck本体はその倍以上となる636gに及ぶ。長時間のプレイにおける疲労感の差は歴然だ。

重い Steam Deck本体は約636gとやや重めだ
軽い Steam Controllerは300g未満と軽量。握りやすいグリップ形状も相まって疲れにくい

 第2のメリットは、ディスプレイとの距離を自由に調整できる点だ。筆者のように老眼が進んでいると、手元に近い位置では画面表示が読み取りづらい場合がある。コントローラーを外付け化すれば、Steam Deck本体を離れた見やすい場所に設置できる。目からの距離が離れることでテキストが小さく見えにくくなる懸念もあるが、Steamボタン+L1ボタンの長押しで画面を拡大表示できるため、実用上の支障はない。

 第3のメリットは、大画面環境でゲームに没入できる点だ。リビングの大型テレビはもちろん、USB Type-Cケーブル1本で接続できるモバイルディスプレイを活用するのもよいだろう。

 特におすすめしたいのが、ARグラスとの組み合わせだ。Steam Deckをデスク上に置いたままARグラスを接続し、手元のSteam Controllerで操作を行えば、最も楽な姿勢でゲームに没頭できる。筆者としても、このスタイルを実現するために本製品を入手し、ポートをふさがないBluetooth接続を選んだと言っても過言ではない。長時間のゲームプレイには最適なスタイルだ。

ARグラス ウェアラブルディスプレイであるARグラスを組み合わせることで、極めて快適なプレイ環境を構築できる

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月30日 更新
  1. 有機EL&タッチ対応の新型「MacBook Pro」発表 デザインを全面刷新、“光るAppleロゴ”も復活 (2026年10月29日)
  2. Amazonが新AIアシスタント「Alexa+」の日本語版をリリース 「Amazon プライム」会員なら追加料金なしで利用可能 (2026年10月29日)
  3. スマホやPCにいる“推し”を手元に――ソニーのコンパクトな空間再現ディスプレイ「ELF-MN1」は今までと何が違う? 実機を体験して分かったこと (2026年10月29日)
  4. Amazonが新型「Echo Dot」を発売 液晶ディスプレイ付きスマートクロック「Echo Time」も新登場 (2026年10月29日)
  5. Apple、M6チップの新型「iMac」発表 CPU/GPUを最大12コアに強化、AI処理はM4の最大5倍 24万9800円から (2026年10月27日)
  6. M6チップの新型「14インチMacBook Pro」登場 CPUとGPUが12コアに、バッテリー駆動はMac史上最長の24時間 (2026年10月27日)
  7. 有機ELの新型「iPad mini」発表 A20 Pro、IP67対応、8.5型に大型化して11万9800円から (2026年10月26日)
  8. 約260gの軽量化! 15.6型×2画面の変幻自在ディスプレイ「LCD15HC-IPSDUAL2」を使って分かったこと (2026年10月28日)
  9. Google「Fitbit Edge」先行レビュー Fitbit AirやPixel Watch 5との違いと選び方を解説 (2026年10月27日)
  10. 増えたボタン+新しいホイール=仕事にも便利! Razerの新型ワイヤレスゲーミングマウス「Basilisk V4 Pro」を試す (2026年10月29日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー