最後に、Android端末における動作検証を行った。試用した機器は「AYANEO Pocket S」と「Galaxy Z Flip7」の2機種だ。内蔵コントローラーを備えるAYANEO Pocket Sへの外付け接続は一見冗長に思えるが、可能性を探る意味でテストを実施した。
両端末ともにUSB OTG機能を備えるため物理的な接続自体は可能だったが、認識結果はリザードモード(マウス動作)にとどまった。そのため、ネイティブのAndroidゲームを起動しても、そのままゲームコントローラーとして操作できない。
ただし、「Steam Link」アプリを介してPCやSteam Deckからのストリーミングプレイを行う場合は状況が異なる。Steam Linkの起動中に有線接続するとアクセス権限の許可を求められるため、「OK」をタップして進めよう。
権限を許可すると、それまで「タッチコントローラー」と認識されていた操作入力が、自動的に「Steam Controller」へと切り替わる。
設定完了後は、Steam Deck本体でのプレイと同様の快適さでゲームを楽しめる。
「サードパーティー製コントローラーが数多く存在する中で、あえてSteam Controllerを選ぶ必然性はあるのか」――筆者はそんな疑問と懐疑心を抱きつつも、発売日にWebブラウザの前で争奪戦に挑み、なんとか本製品の購入に成功した。
実際に試用して得たのは、非Steamゲームにおける機能制限に対する一定の歯がゆさと、Steamゲームに完全最適化された抜群の操作性という、対照的な評価だ。もちろん非Steamゲームが全く遊べないわけではないが、設定の手間や機能上の制約が生じる点は否めない。
結論として、Steam Deckなどの専用ハードウェアを所有しているかにかかわらず、Steamで日常的に多くのゲームをプレイするユーザーであれば、導入して決して損はない価値あるプロダクトといえる。
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