マウス参入から22年、バッファロー初のトラックボール「BSTBB700」の完成度をチェックする(2/3 ページ)

» 2026年09月02日 12時00分 公開
[瓜生聖,ITmedia]
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天面に集約されたインタフェース

 バッファローはトラックボールメーカーとしては最後発であるだけに、本製品にはミドルレンジの価格を維持しつつ、他社製品を研究した上で仕様を決めたと思われる点が多く見られる。その1つが、本体をひっくり返すことなく操作できるボタン類だ。

 天面のホイール手前には丸く飛び出したDPI切り替えボタンと、インジケーターと接続先切り替えボタンがある。接続先はBluetooth2台と2.4GHz無線1台の計3台だ。また、左側面には電源スイッチがあり、電池交換やUSBドングルの取り出し/格納以外で底面にアクセスしなければならない場面はない。

前面から見たところ。中央に溝のあるローレット加工の金属製ホイールが目を引く。左右に倒せばチルト操作となる
天面にはDPI切り替えボタン、接続先インジケーターが一列に並ぶ
後部から見たところ。比較的穏やかな傾斜なのが分かる
横から見ると、奥行き方向にきゅっと詰まった印象だ
右側面には薬指と小指のガイドがある

 接続先は、三分割された縦長のLEDインジケーターで分かるようになっている。上から白(2.4GHz)、青(Bluetooth #1)、緑(Bluetooth #2)と、色分けもされているのだが、幅が狭く、インジケーター部がボタンと一体化して盛り上がっているために斜め方向、つまり通常操作のポジションからは視認しづらい。

 また、普段はインジケーターは点灯しておらず、1度押すと現在の状態を点灯、2度目から接続先の切り替えとして働く点には当初戸惑った。筆者の試用環境では2.4GHzとBluetoothで接続した2台を切り替えていたのだが、その場合は2.4GHzからBluetoothへ切り替える場合はボタンを2回、Bluetoothから2.4GHzは(Bluetooth #2をスキップするために)ボタンを3回押す必要がある。

 さらに、ボタンを押すと自分の指でインジケーターが見えなくなってしまうのは構造的な問題のようにも感じる。せっかく本体をひっくり返さなくていいよう使いやすいところにあるのに、インジケーターを確認するために本体を傾けたり、真上から見るように体を寄せたりしなくてはならないのはもったいない。

2.4GHz接続で使う場合はレシーバーを、ノートPCなどのUSBポートに挿す。Bluetoothと合わせて3台まで登録できる。レシーバーは約8mm出っ張る

 似たようなことは電源スイッチにも言える。バッファローレッドのスライドスイッチ自体は実によく目立つのだが、オンとオフは刻印のみで読み取りづらい。もっとも、電源スイッチは作業開始時や終了時にしか操作しないのでそこまで困ることはないだろう。

 ボールのフィーリングは非常に素直な印象だ。直径34mmのボールを人工ルビー3点で支える構造はオーソドックスなスタイルであり、想像を裏切らない。転がり出しも引っ掛かることがなく、スムーズだ。

 ただし、トラックボールではマウスのような切り返しはできないため、カーソルの移動分だけボールを転がす必要がある。デュアルディスプレイだと移動距離が長くなりがちだが、そのときに勢いよく回そうとしてボールが浮いてしまうことがあった。径の大きなボールだとその質量で浮きにくい傾向にあるが、これは初動のスムーズさとのトレードオフとなるだろう。

 DPIを上げれば少ない回転で長距離移動できるので、せっかく押しやすい場所にあるDPI切り替えボタンをもっと積極的に活用すべきなのかもしれない。ただ、DPI切り替えは500/800/1200の3段階固定なので、細かい作業用と長距離移動用の2段階切り替えで運用したいときにはやや手間がかかる。

ボール径は約34mmだ。下の穴からボールを押し出すと簡単に外れる
ボール受けの内側。3点支持の人工ルビー製支持球とセンサーが配置されている

 ホイールは高級マウスでおなじみの中央に溝のあるローレット加工の金属製で、質感だけでなく操作感もかなり高品位な印象だ。微かなラチェット感が残されていて、指を弾けばそのままフリースピンに近い高速回転が維持される。

 筆者はMagSpeed電磁気スクロールホイールを搭載したロジクールの「MX Master 4」を常用しており、レビューのために他社製品を使うときは大抵、ホイール機能に不満を感じるのだが、本製品ではほとんどストレスを感じることがなかった。チルトも軽快だが、ここだけはカチカチと小気味よいクリック音が響く。他のボタンは全て静音仕様だ。

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