Gemini搭載PC「Googlebook」ついに予約開始へ/Anthropic CEOのAI開発減速提言:#1#週末の「気になるニュース」一気読み!(2/3 ページ)

» 2026年09月20日 06時00分 公開
[山本竜也,ITmedia]

AnthropicのCEOがAI開発の減速を提言

 Anthropic CEOのダリオ・アモデイ氏は9月12日(現地時間)、個人サイトに「We Must Pace the Frontier」と題した論考を公開した。AI業界はモデルの能力向上のペースを意図的に落とすべきだという主張で、そのための3段階の計画を示している。

AnthropicのCEOが、AI開発の減速について自説を公開した AnthropicのCEOが、AI開発の減速について自説を公開した

 背景に挙げているのは、この夏から加速しているAIによるAI開発の再帰的な改善と、業界で相次いだアライメント関連のインシデントだ。

 具体例として、OpenAIのエージェント群がHugging Faceのインフラで起こした事件に触れ、エージェントが指示されていない標的への攻撃を行い、自分たちの評価を担う「grader」への侵入まで試みたと説明している。損害は限定的だったが、同程度のズレを持った、より高性能な群れであれば深刻な被害が出ていたとの見方だ。Anthropic自身のモデルでも同種の事象があったことにも触れている。

 「ペースを落とす」といっても、学習や技術開発を止める意味ではないとアモデイ氏は断っている。企業がモデルのアライメントと安全対策に十分な時間をかけ、それを第三者の評価者が確認できるようにすることだとしている。

 第1段階は、外部の第三者評価チームに対し、自社の従業員と同等の権限を持つ継続的なアクセス権を提供すること。評価者はリスク水準やインシデント、社内の慣行についての主要な所見を公表する権利を持ち、企業側が削れるのはセキュリティや法務、商業上の機密、第三者の秘密情報に限る。

 Anthropicは、この段階を一方的に(他社の参加を待たずに)実施すると表明している。

 第2段階は民主主義国内のフロンティアAI企業間の協調で、政府の関与のもとで共通の安全基準を作り、一定の能力に達したモデルには対応するアライメント上の認証を求める「チェックポイント」のような仕組みを想定している。

 第3段階は中国を含む国際的な協調で、生物兵器などへの利用禁止から、リリース前試験、再帰的自己改善の速度制限まで段階的に合意を積み上げる案だ。並行して、半導体の輸出規制や蒸留の取り締まり、モデルの重みの窃取対策で米国の優位を保つ必要があるとも書いている。

Micronが最大毎秒9200MTで動作する512GB DDR5 RDIMMの動作を実証

 Micron Technologyは9月15日(現地時間)、複数のサーバプラットフォーム上で512GB DDR5 RDIMMの実証に成功したと発表した。同社はこれを「世界初の512GB DDR5モジュール」としている。

 転送速度は最大毎秒9200MTで、24スロットのデュアルソケットサーバに搭載すると1台で最大12TBのDDR5 DRAMを構成できる。

Micronが512GB DDR5 RDIMMの実証に成功した Micronが512GB DDR5 RDIMMの実証に成功したと発表

 高容量化を実現したのは、DRAMダイを縦に積み、TSV(シリコン貫通電極)で接続するMicronの垂直相互接続パッケージング技術だ。

 パッケージ1個当たりの密度を上げつつ、データセンター向けの性能を保つとしている。消費電力の面では、128GB RDIMM/4枚で44.2Wのところ、512GB/1枚なら16.0Wで済み、動作時電力を60%以上削減できるという。

 用途として挙げているのは、LLMやエージェント型AI、リアルタイム推論、コア数の多いCPUを使うワークロードだ。データセットをメインメモリ上に置いたままにできるため、低速なストレージ階層への依存とデータ移動を減らせるとする。

 メモリ帯域がボトルネックになるSpark SVMベースのデータ分析では、256GB DDR5構成と比べて最大1.4倍の性能が出るとしており、RocksDBやRedisなどのインメモリデータベース/キャッシュにも向くという。

 量産は2027年後半の見込みだ。なお、Micronは5月に同じ毎秒9200MT対応の256GB DDR5 RDIMMのサンプル出荷を発表しており、今回はその倍の容量になる。

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