では実際に使ってみよう。今回はWindows 11搭載ノートPCで検証を行っている。本製品は一部のMacにも対応とされているが、画面拡張などの条件がWindowsとは異なるので、詳しくはメーカーサイトのFAQを参照してほしい。
取り付けのプロセスは以下の写真の通りで、ホルダー部が伸縮できる構造を生かして、ノートPCの画面を左右から挟み込むように取り付ける。シンプルながら汎用(はんよう)性の高い取り付け方法で、そのまま持ち上げて運ぶのは難しいにしても、置き場所を前後左右にずらす程度であれば、合体させた状態のまま移動させられる。
なお本製品は13〜16型のノートPCに対応とされているが、サイズが小さいか、あるいはボディーの薄さを売りにしたノートPCでは、画面の角度を変えた場合に転倒するなどの危険性がある。今回試用している14型のモバイルPC「ThinkPad」のように、画面サイズが同等以上のノートPCと組み合わせる場合でも、画面の角度はあまり極端にならないよう心掛けるべきだろう。
ケーブルの配線はシンプルなのだが、映像信号の伝送および給電の仕組みは少々複雑だ。本製品の背面には3基のポート(USB Type-C1、USB Type-C2、HDMI)があり、1つの画面を表示するのに1ポートが必要となるのだが、3基のポートのうち電源供給が可能なのはUSB Type-C2のみだ。
そのため、USB Type-Cで接続する場合は、USB Type-C1とC2を同時に使い、電源はPCに接続したC2から(映像信号とともに)供給される形になる。HDMIも併用して接続する場合は、映像信号はUSB Type-C1とHDMIで伝送し、残ったUSB Type-C2を使ってPCもしくは外部から給電する形となる。
メーカーサイトによると、例外的にPC側から12Wの給電が受けられればUSB Type-Cケーブル1本で動作する場合もあるようだが、原則は2本以上のケーブルが必須であると考えておいた方がよさそうだ。
後者のケース、つまりUSB Type-C1とHDMIを併用し、なおかつ外部から電源を供給する場合のみ、接続先のPCに対してパススルー給電が行えるのだが、本製品付属の電源アダプターは最大出力が15Wなので、パススルー給電には対応できず、出力の大きな充電器に交換する必要がある。
試しに100WのUSB Power Delivery充電器に交換したところ、PCからは45Wの電源に接続していると認識された。利用する際は、このクラスの充電器を別途用意するのが無難だろう。
ちなみに、ディスプレイの品質についてだが、色味は黄色がかっており、また斜め方向から見た時に暗くなる傾向もある。実売価格が安いこともあるが、あくまでワークスペースを手軽に広げられることが売りの製品であり、表示品質はギリギリ及第点レベルといったところだ。
ところで、本製品は裏技として左右2つの画面のうち、片方だけを展開させて使うことができる。本製品は3つの画面を完全に開いた状態で幅が1mを超えるため、設置先のスペースによっては完全に広げられない可能性は高い。若干閉じ気味に、コの字状になるように配置しても、幅は90cm程度は必要だ。
こうした場合は、本製品の左側の画面を閉じ、右側の画面だけを使うという手がある。これならばノートPCと合わせて2画面分なので、必要な幅もせいぜい60〜70cmで済む。特に外出先などでは、現実的にこれだけしか幅が取れないことも多いだろう。
ただし、片方の画面を閉じると、ノートPCを左右から挟み込んでいるホルダー部が使えなくなるため、ノートPCと本製品を分離させ、ノートPCの背面に本製品を平行に並べるという配置になる。これらが不格好だと感じるのであれば、本製品ではなく1画面タイプのモバイルディスプレイを選んだ方がよいだろう。
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