シード・プランニングの調査で、国内携帯電話モジュール端末(以下、通信モジュール)の2020年度の契約数が、2010年度の約10倍になる見込みであることが分かった。
通信モジュールはこれまで、建設機械や自動販売機などへの搭載が主流となっていたが、デジタルフォトフレームなどへの採用で新たな市場が創出されたことから注目を集めている。
今後はテレマティクスやホームヘルスケア、見守り、セキュリティなどの分野での採用が見込まれることから、同社では2020年度の契約数が2010年度比9.8倍の4652万契約に達すると予測。金額ベース(端末と通信サービス料金)では、2010年度比4.7倍の2773億円になると予測している。
2020年の世界の通信モジュール市場については、2010年対比で15.5倍にあたる12億4000万契約に達すると予測。地域別でみると、EUと米国で人口とほぼ同数の普及が見込まれるという。
調査はメーカー、キャリアなどへのヒアリングと各種情報の収集/分析により作成したもの。調査期間は2011年7月から12月まで。
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