タブレット端末、使いすぎはよくない?――各種調査から海外モバイルニュースピックアップ

» 2012年04月05日 14時19分 公開
[中野恵美子,ITmedia]

タブレット端末、使いすぎはよくない?――各種調査から

 iPadなどのタブレット端末は、子供にとって有益だと考える保護者は77%に達するが、その一方で、あまり長時間の使用は子供の発育上問題があると主張する研究者もいると、NY Daily Newsが報じている。

 2011年に、マーケティング会社Kids Industriesが英米2200人の保護者、子供を対象に実施した調査によれば、3歳から8歳までの子供のうち、15%が両親のiPadを使用しており、9%は自分用のiPadを、20%は自分用のiPodを所有していることが分かった。

 同調査では、タブレットの使用が子供にとって有益であるとする保護者は77%となり、また同数が「タブレットは子供の創造性を高めるのに役立つ」と考えていることが明らかになった。しかし一方で、タブレット端末は自閉症や注意欠陥障害などの発達障害を引き起こす可能性があるとする研究者もおり、専門家の間でも議論されているという。

 発達障害とタブレット端末を結びつけるのは短絡的と考える専門家の方が多いが、使用する時間を制限するなど、“保護者がきちんと目配りすることが大切”ということのようだ。

 そういえばDaily Mailが、iPadやコンピュータ、スマートフォンの使用で、若い世代の人達の目が老化しているようだ、という記事を掲載していた。普通ならもっと年齢のいった人たちに生じるようなトラブルが、若い人たちの目にも起きているのだそうだ。例えばドライアイ。人は通常、1分に12回から15回まばたきするが、コンピュータのスクリーンなどを見ている時は7回から8回程度となる。これはiPadでも同様。おそらくスマートフォンでも、同じような結果が出るのではないだろうか。

 ドライアイ対策については、PCWorldの記事にCorporate Vision ConsultingのドクターAnshelによるアドバイスがまとめられている。まばたきと呼吸と一休みという「3B」(Blink、Breathe、Break)をこころがけることと、(1)20分に一回、20フィート離れたところを20秒間見る「20/20/20」ルールを守ること(2)定期的に検眼すること(3)暗いところでデジタルデバイスを使わないようにすること が大切だそうだ。また、メガネをかけている人は、デジタルデバイス用のメガネを別途作ることも、目を守る対策になるという。ドライアイをあなどっていると、より深刻な目の病気を引き起こすこともあるので要注意だ。

これホンモノ? Nexusタブレットのような写真がリーク

 しばしば噂になっているGoogleのNexusタブレットだが、このタブレットらしい画像がリークされたと、Geeky Gadgetsが紹介している。Pocket Nowが入手したものだが、本物かどうか分からないし、「Nexusタブレットはこんな感じじゃないだろうか」と考えた誰かの創作かもしれないとのこと。Pocket Nowによれば、見たところ10インチのタブレットのようだというが、Nexusタブレットは7インチディスプレイだというのがもっぱらの噂……。と思ったら、もともとの情報元のAndroid Communityに「Toshiba Tegra 3」タブレットに酷似している、という指摘が追加された。真相は?

FaceTime用のユニークガジェット、出資金集めは順調に推移

 4月3日にご紹介した素敵ガジェット「Galileo」(iPadなどから自由自在にリモートコントロールできるiPhone用のドック)の紹介記事が、Timeにも掲載された。資金調達サイトKickstarterで公開されたプロジェクトだが、Timeで紹介されたせいか、たった1日たらずで「出資」金額が2万ドル以上増えている。

 というのも、同サイトで「出資」すれば、小売価格より安価かつ確実に製品を入手できるから。小売価格は129.95ドルだが、Kickstarterサイトでは85ドル「出資」すると1台入手でき、95ドル以上だとKickstarterのみの限定版、グリーンのGalileo(通常版はホワイトとブラックの2種)が手に入る。

 現在アプリを開発中で、発売予定の6月に間に合うかどうか分からないが、それでも「欲しい!」と思わせるパワーのあるガジェットだ。ちなみにアメリカ国外への発送料は20ドル。

AR機能でライダー支援も――スマホ対応バイク「Rana 2」

 The Vergeがスマートフォンドックを搭載したバイク「Rana 2」を紹介している。「Frog FZ750」の後継モデルという位置づけ。優美なデザインの一部となっている3つのバッテリーで駆動する。スマートフォンドックを搭載しており、ゴーグルなどと連動してAR機能でライダーをサポートする仕組みのようだ。コンセプトモデルではあるが、自動走行するクルマもある時代。そのうち、こうしたバイクが実際にお目見えするかもしれない。

 バイクといえば、事故の多い英リンカンシャーでバイカー用アプリが開発されているとBBCが報じた。危険な場所やルートを教えてくれるものだが、結局、特製看板も設置されたそうだ。「Rana 2」のようなARと連動したシステムで、リアルに危険スポットを教えてくれるようになれば、さしものリンカンシャーでもバイク事故は減るかもしれない。

BlackBerry BBMパーティーで傷害事件

 ロンドンで開催されたBlackBerry BBMパーティーで傷害事件が起きたようだと、The Next Webが報じている。現場にいた人たちのツイートでリアルタイムに情報が流れたが、「誰か刺されたらしい」ということしか分からなかったようだ。続報によると、刺された人はかなりの重症らしく、犯人は逮捕された模様。現場にいた人たちは、その時点でもまだ、警察により足止めされているという。せっかくのイベントが踏んだり蹴ったりだが、何があったんでしょうか?

Amazon、新サービスのテストを開始

 Amazonが、モバイルアプリを介してKindle Fireでアプリを購入可能にする新サービスのテストを開始していると、Bloombergが紹介している。Amazonのテストに参加し、フィットネスプログラムを提供しているSkimbleの共同設立者Maria Lyさんに話を聞いているが、Lyさんによれば、アプリを介した販売のコミッションは30%になりそうだという。

脳性麻痺の青年、IT技術の助けで楽器演奏が可能に

 脳性麻痺の青年がBrainfingersというシステムにより、楽器の演奏が可能になったという記事をBBCが掲載している。このシステムは、あごの動きに連動したヘッドバンドを利用して、コンピュータ上で演奏するというもの。歯と歯の間の圧力の変化により、演奏が可能なのだそうで、ラップトップとヘッドバンドがあれば、健常者のバンドにメンバーとして参加し、セッションを楽しむこともできる。

 Chris Jacquin君(17)は優れた作曲の才能を持っているが、これまで自分で演奏することはできなかった。だがBrainfingersのおかげで新たな道がひらけ、この夏にはスコットランドの若き音楽家グループの一員として、「Cultural Olympiad」のために作られた楽曲を演奏するそうだ。彼の夢は音楽大学に進学し、プロの作曲家になること。実現する日はそう遠くなさそうだ。

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