モバイル市場の成長をタブレットが牽引、マルチデバイス時代へ――米IDC調べ:調査リポート

» 2012年10月01日 12時09分 公開
[末岡洋子,ITmedia]

 PC、スマートフォン、タブレットを合わせたスマートデバイス市場は今後、タブレットの成長が牽引して2016年まで年平均成長率14%で増加する――。こんな予測を米IDCが9月26日に発表した。しかし、米国では、早くも出荷台数と売上の減速傾向が見られるという。

 IDCはPC、スマートフォン、タブレットを合わせた市場を“インターネット対応スマートデバイス”とし、台数と価格の面から動向を調査している。最新の調査によると、2012年第2四半期(4月−6月期)の総出荷台数は2億6730万台となり、前年同期(2011年第2四半期)に比べて27.4%増加し、前期(2012年第1四半期)からは2.8%の増加となった。2012年第2四半期の売上高は1315億ドルで、これは前年同期比で16.3%増えているが、前期比では2.7%の減少となった。

 スマートデバイス市場全体は今後、2016年まで年平均成長率14%で成長し、出荷台数は2012年に12億台、2013年に14億台、2016年には20億台を超えると予想する。製品カテゴリー別では、現在59%と最も大きなシェアを占めるスマートフォンは年平均成長率15.8%で成長し、2016年には63%を占めると予測。牽引役となるのはタブレットで、2012年の10%から2016年には13%を占めるに至ると予想する。これにより、PCはスマートデバイスカテゴリ内でのシェアを減らし、2012年の31%から2016年には24%に縮小するとみている。

 IDCでクライアント・デバイス担当プログラムバイスプレジデントを務めるボブ・オドンネル(Bob O'Donnell)氏は、「1ユーザーが複数の端末を所有するマルチデバイス時代に入った」と述べている。所有するデバイスの間でOSが異なることも多く、マルチデバイス時代の到来がアプリケーション開発者やオンラインサービス事業者、企業などに与える影響は計りしれないと見ている。

 地域別のトレンドとしては、成長市場である米国で2012年第2四半期に、出荷台数と売上高がマイナス成長となった。厳しい経済環境が続いていることや、市場が成熟に向かいつつあることなどから、すでに成長が鈍化していたPCに加え、右肩上がりで成長してきたスマートフォンとタブレットも減速が始まったとしている。こうしたこともあり、スマートデバイス市場全体が出荷台数と売上高の両方からみて難しい時代に入りつつあるとまとめている。

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