iOS 6、iOS史上初のユーザー満足度減少へ――米調査で調査リポート

» 2012年09月27日 16時54分 公開
[末岡洋子,ITmedia]

 米AppleがiOS 6をリリースを開始してから約1週間が経過し、約1億台のiPhoneやiPad、iPod touchがiOS 6にアップデートしたといわれている。そんな中、アップデートしたユーザーは新しいOSにやや不満を持っているようだ。

 モバイルユーザーを調査するリサーチ企業の米On Deviceによると、米国ユーザーの間ではiOS 6の満足度は7.65にとどまり、iOS 5の7.75から下がったという。

 TechCrunchの報道によると、On Deviceは全米1万6000人のiOS 6ユーザーに満足度調査を行ったという。iOS 6は新機能のPassbook(電子クーポン/チケットの管理運用サービス)やWi-Fiなしで使えるFaceTime(テレビ電話)、FacebookやTwitterとの統合強化などといった多数の特徴を備える。しかし、ユーザー満足度はiOS 5を下回る結果となった。On Deviceの調査でiOSの満足度が下がったのは初めてだという。

 満足度が低下した理由の1つは、iOS 6でGoogle Mapsから自社開発のものに変更された地図アプリといえるだろう。反響のほとんどがネガティブなもので、地図やナビゲーションの精度の低さや使い勝手に対する不満が噴出している。ユーザーの中には別の地図アプリを探し求める人も多く、日本のユーザーはWeb版のGoogleマップを利用したり、「地図マピオン」や「NAVITIME」など、Apple地図を使わないアプリをダウンロードしたりしてしのいでいるようだ。なお、Googleが関連するアプリはほかにも、You Tubeが削除されている。

 iOS 6ではまた、Wi-Fi接続の問題も報告されており、Appleのサポートページ内のサポートコミュニティ(英語版)でも「Wi-Fiが無効になった」などの苦情が寄せられていた。

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