「Firefox OS」スマホ登場間近のMozilla、アプリ開発イベント開催へ

» 2013年01月08日 15時45分 公開
[末岡洋子,ITmedia]
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 スマートフォン向け「Firefox OS」をプッシュするMozillaが、1月から2月にかけて全世界約20都市でアプリ開発者向けイベント「Firefox OS App Days」を開催する。Mozillaは2013年初頭にFirefox OSを搭載したスマートフォンの投入を計画しており、端末の登場に合わせたアプリ開発を奨励するのが狙いだ。

 Mozillaが1月7日に発表したところによると、Firefox OS App Daysは1月19日の米シリコンバレーを皮切りに、2月2日まで全世界約20都市で開催される。開催地は北米、南米、欧州、インド、中国、韓国などが予定されているが、現在日本は含まれていない。

 イベントはWeb開発に関心がある開発者を対象としており、内容はFirefox OS向けのアプリ開発やアプリのエコシステムに関する情報提供と実際のアプリ開発(ハッキング)のノウハウが中心となる。加速度センサーなどのハードウェア機能にアクセスするためのWeb API、開発したアプリをデスクトップでテストするブラウザベースのツール「Firefox OS Simulator」など、アプリ開発のためのツールや技術を紹介する。MozillaのEngagementチームとMozillaコミュニティのほか、一部地域ではFirefox OSで提携しているDeutsche TelecomとTelefonicaからも代表者が参加する予定。MozillaはFirefox OS向けのアプリマーケットとして「Firefox Marketplace」を用意する。

 Firefoxブラウザで知られるMozillaは2011年、Firefox OSの前身となる「Boot to Gecko(B2G)」として、HTML5ベースのモバイル向けOS開発の構想を発表した。その後、2012年2月の「Mobile World Congress 2012」ではTelefonicaやDeutsche Telecomとの提携とともにデモを披露した。2013年はじめにはTelefonicaがブラジルで展開するオペレーターブランド「Vivo」から搭載端末がリリースされると予定であることを明らかにした。端末開発については、ZTEとTCL Communication Technology(Alcatel向けに製造するメーカー)などと提携している。

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