ウェアラブルコンピュータ市場が急成長――アプリのエコシステム競争も調査リポート

» 2013年01月17日 19時53分 公開
[末岡洋子,ITmedia]

 Googleの「Google Glass」の開発者向けリリースが年内に予定されるなど、新たな市場として注目を集めるウェアラブルコンピュータ市場がいよいよ立ち上がりつつあるようだ。調査会社のJuniper Researchは1月16日、2017年の出荷台数を約7000万台とする予測を発表した。

 Juniper Researchが発表した調査リポート「Smart Wearable Devices: Fitness, Healthcare, Entertainment & Enterprise 2012-2017」は、衣服や身体に装着するウェアラブルコンピュータ市場を調べたもの。それによると、2013年には1500万台程度とみられるウェアラブルコンピュータの予想販売台数は、2017年には市場の急速な拡大で7000万台規模になると予想している。

 現在、市場を独占しているのは「フィットネスとスポーツ」「ヘルスケア」の2つのカテゴリーで、この2分野が80%以上を占めるという。なお、台数ベースではフィットネスとスポーツがヘルスケアを上回るが、売上ベースではヘルスケアの方が市場規模が大きいという。地域的には、北米と西欧州で6割を占めるとのことだ。

 現実拡張(AR)技術を利用するメガネ型コンピュータとしてはGoogle Glassプロジェクトが知られているが、Juniper ResearchではAppleやMicrosoftも同じような製品を投入すると予想している。こうした「次世代のウェアラブルコンピュータ端末」の市場は2013年に8億ドル、2014年には一気に15億ドル規模に拡大すると予想。価格の低下もあって、2017年には受け入れが加速するとみている。

 調査ではまた、ウェアラブル端末でもスマートフォンと同様にアプリのエコシステムが立ち上がると予測している。

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