縮小続く太陽電池の国内出荷、日本企業の減少が顕著に:太陽光(2/2 ページ)
モジュールの総出荷量136万6432kWのうち、国内企業の出荷量は前年同期比32%減となる79万839kWで、全体の約58%を占めた。こちらも市場全体の傾向と同じく、海外出荷は伸びているものの、国内出荷量が大幅に減少している(図4)。
図4 2016年度第1四半期の国内企業のモジュール出荷量(クリックで拡大)出典:JPEA
一方、海外企業の出荷量は57万5593kWで、前年同期比とほぼ同じ出荷量を維持した。国内のモジュール出荷量において、日本企業の占める割合は2015年度第2四半期(7〜9月期)に記録した60%を除き、2014年度第1四半期以来66〜71%で推移してきた。一方、今年度は58%と、過去数年の平均値より10%程度低い結果となっている。
日本企業のモジュール出荷量のうち、国内出荷を用途別で見てみる。まず国内出荷量全体は合計63万5218kWで、前年同期比42%減となった。このうち住宅向けは同36%減の23万4413kW、産業向けも同44%減の40万751kWまで減少した。
なお、先述したように、日本・海外企業を合計した国内のモジュール出荷量を用途別で見ると、産業向けのうち、売電を目的とした発電事業向けの出荷量は同3%減とあまり減少がみられなかった。一方、これを日本企業に絞ると、同40%減の16万9412となっており、海外企業の比率が高まっていることがうかがえる。
図5 2016年度第1四半期における日本企業の用途別国内出荷量(クリックで拡大)出典:JPEA
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