この火災で送電ケーブが断線したことにより、新座変電所とつながる豊島変電所と練馬変電所への送電が止まった。これにより大規模な停電が発生したとしている。なお、これらの変電所には他の変電所から送電を行い、10分後には復旧した(図3)。
なお、火災の原因がこうした送電ケーブルの絶縁体の破損によるものかどうかは現時点では推定であることを協調した。火災は18時30分に鎮圧したものの、すぐに現場には入れない状態であるため、今後詳細を調査するとしている。
東京電力によれば、同社管内でこうした送電ケーブルの絶縁体の破損を原因とする火災は、2005年に1件確認しているという。今回火災が起きた洞道は35年前に建設されたもので、送電ケーブルは年に1度のペースで点検作業を行っている。2016年は6月に目視検査を行ったが、その際に異常は確認できなかったとしている。
なお、この洞道は約1.8メートルのフェンスで囲まれており、施錠されている。会見の時点では第三者の侵入などはなかったとしており、こうした火災発生当時の状況も含め、今後原因究明を行い対策を講じるとした。
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