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» 2014年01月22日 10時00分 UPDATE

一生お金に困らない「華僑」の思考法則:お金持ちがお金にこだわる理由

一生懸命働いていればいつかは自分のところにもお金が回ってくるだろう。などと思っていませんか?

[大城太,Business Media 誠]

集中連載『一生お金に困らない「華僑」の思考法則』について

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 本連載は、2013年10月31日に発売した大城太著『一生お金に困らない「華僑」の思考法則』(日本実業出版社)から一部抜粋、編集しています。

 日本人だからこそ分かる華僑の行動法則。大物華僑の元で超実戦的な修行を積み、独立した初年度から年商1億円を稼ぎ出した著者が、自らが実践し、成果を出した「華僑の思考法則」を紹介します。

 破天荒な行動には理由がある。「スケジュールは常に空けておく」「とにかく“借り”をたくさん作る」「人を見るときは目ではなく、口を見る」「嫌いな人にこそ接近する」「ペットは好きでなくても飼う」──など、日本人にとっては「?」な華僑の常識。しかし、この思考法則や行動の由来をひも解くと、もうけにつながる驚くべき「人間の本質」が見えてきます。

 書籍では、門外不出といわれる華僑流の考え方をお金、仕事術、時間の使い方、コミュニケーション法、人脈術に分けて紹介している。華僑の元で修行をした著者だからこそ書ける、日本人には思いもよらない成功法則が満載。


 お金は天下の回りものだからと言ってムダ使いをしていませんか? あなたがイメージする「天下」とは何ですか? 「回って返ってくるから回す」という意識はありますか?

 日本人の多くは、このことわざを「お金は人から人へと世の中を回っているものだから、いつか自分のところにも回ってくる」といった励ましの意味で、もしくはムダ使いの言い訳として用いています。意味としては間違いではないでしょうが、この解釈ではお金を回す相手の顔も、どのようにして自分のところへ回ってくるのかもイメージすることはできませんね。

 何しろお金が回っている「天下」は「世の中」なのですから。漠然としかとらえることのできない世の中で、自分から離れたお金がどこをどう旅して戻ってくるのかなど想像できないのは当たり前です。

華僑の「天下」はリアルにお金を回す仲間のこと

 中国語にも「天下」(テンシャァ)という言葉があり、意味も日本語とだいたい同じです。しかし華僑が「天下」と言う時、それは大事な仲間を意味します。ボスを中心として固く結びついた、顔の見える仲間のネットワークが華僑の「天下」なのです。

 ですから「お金は天下の回りもの」ということわざも、単なる精神論ではなく、リアルな教訓となっています。仲間にお金を回し、仲間が育てたお金がまた自分に回ってくる。だから回りものとしてのお金の使い方をしっかり考えるべきだと。

 そんな華僑のテーマは仲間の天下を広げること。大きくお金を回さなければ大きなリターンは得られないのですから重要です。そして仲間を増やし仲間を動かすためには、まず自分から気前よくお金を回さなければなりません。だから華僑はお金にこだわり、儲かるビジネスにこだわるのです。

 華僑独特の「おごり合い」も仲間を増やすことにつながるわけですが、お金を出す・出さないは、新参者を自分たちの天下に入れる・入れないの判断材料にもなっています。

 いつもおごられてばかりで自分の財布を出さない人や、回されたお金を返すつもりがない人は仲間に入れない。そういった部分が見える相手は無視します。「ワタシとアナタのお天道様は同じではないよ」と一線を引き、既にいくらか投資をしていたとしても、きれいさっぱり忘れておしまいです。

 ビジネスの話をする際にも、華僑はまず相手がお金を出すかどうかを尋ねます。相手が「いい話だね、私も仲間に入れてよ」と反応したとしても、「じゃあアナタもお金出す?」との問いに対して「いや、お金は出さない」と答えるのであれば、その人は本気ではないのですから、それ以上話を進める必要はありません。

 実際にお金を出すか出さないかは、相手の真剣度合いを見極める上で非常に分かりやすい判断材料となるわけです。だから華僑はお金にこだわり、実は最初から出資させる気などなくても必ず「お金出す?」と聞くのです。

 もっと身近なモデルとしては、同窓会なども同じですね。友人同士数人が集まって「同窓会をやろう」という話になった。実現にあたってはまず同級生全員に案内のハガキを送らねばなりませんが、何十枚・何百枚のハガキを送るにはお金がかかります。その費用をどうするか、という段階で具体案が出なければそこで終わってしまいます。

 「ハガキ代は集まった会費から後で取るとして、取りあえず僕が立て替えよう」と、誰かが手を挙げればすんなり実現するのですが。

手を出さなければ、回っているお金はつかめない

 さて「お金は天下の回りもの」の解釈からも分かるように、日本人はお金というものをスピリチュアルにとらえる傾向があります。一生懸命働いていればいつかは自分のところにもお金が回ってくるだろう、などと本当にまじめです。しかしそこにあるのはまじめさだけ。

 お金が天から降ってくることなどあり得ません。自ら手を出してお金を得るための行動をしなければ、天下を回っているお金とは一生無縁でしょう。「お金は天下の回りものと言うでしょ。こないだ俺が回したんだから今日はお前が回せよ」。まずはここからですね。

今回教え

「回ってくるイメージでお金をつかむ行動をする」


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