bcdedit――OSローダーのメニュー書き換えスーパーユーザーのためのWindowsコマンド再入門

GUI全盛の時代にあっても、コマンドラインが利用できれば便利な場面が多いのも事実だ。本連載では、スーパーユーザーを目指すあなたのためにWindowsのコマンドラインを1つずつ解説していく。今回から数回にわたって、Windows Vistaにおけるコマンドラインに注目して解説する。

» 2009年02月04日 07時00分 公開
[嶋川裕馬,ITmedia]

bcdedit――OSローダーのメニュー書き換え

Windows XP/2003以前では「bootcfg」

UNIX/Linuxでは「grubby」

 これまでデュアルブート環境を実現してきたブートローダーの設定はbootcfgというコマンドで行ってきた。Windows Vistaでは、bootcfgは利用不可で、新たにbcdeditというコマンドが追加されている。Vistaの新機能として、アプリケーションのインストールやOS設定変更などのシステムの根幹にかかわる行為はそのままでは実行できず、管理権利を明示的に指定する必要がある。bcdeditもその対象で、例え、Administratorアカウントでログオンしても、bcdeditを実行するコマンドプロンプトを開く際に、コマンドプロンプトメニューを右クリックし「別のユーザーとして実行」を選び、Administratorアカウントを指定しなければならない。通常のコマンドプロンプトでは、アクセス権不足によりbcdeditは実行できない。

オプション 使用例 詳細
(オプションなし) bcedit 使用可能なブートプロファイルの表示
/timeout bcdedit /timeout 60 ブートローダーの待ち時間を設定する。標準では30秒に設定されている。使用例では60秒に待ち時間を変更している
/default Bcdedit /default {ntldr} デフォルト選択のプロファイルを指定する。使用例では、{ntldr}というIDが振られているプロファイルをデフォルトとしている

地味に役立つと評判のWindowsコマンド群。コマンドの一覧は「スーパーユーザーのためのWindowsコマンド再入門」でご覧いただけます。


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