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» 2004年01月30日 18時03分 UPDATE

リアルのJリーグと連動――900i専用「サカつく」は“変化する”ゲーム

携帯初移植となる「J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!Mobile」。実際のJリーグと連動して選手の顔ぶれが変わるなど、900i用ならではのシステムを満載している。

[岡田有花,ITmedia]

 iアプリの容量が500Kバイトに拡張され、家庭用ゲームのヒット作が続々と移植される900i。中でも注目なのが、携帯向けに初めて提供されるサッカーシミュレーションゲーム「J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!MOBILE」(サカモバ)だ。

 PlayStation 2(PS2)などの家庭用ゲーム機では累計300万本を売り上げた「J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!」(サカつく)シリーズ。携帯への移植を求める声も根強かったが「これまでの携帯では容量が小さすぎた」(サカモバ開発担当・椎野真光チーフプロデューサー)。900iの大容量でやっと移植が実現した。

 とはいえサカモバは、家庭用の単なる移植ではない。“実際のJリーグとの連動”“カードシステム”“オンライン対戦”という新しい要素を加え、「900iで一番楽しく遊べるように1から作り直した」(サカモバ開発担当・佐々木浩一マネージャー)

 実在のJリーグ選手が実名でフル登場するサカモバでは、アプリの通信機能を生かし、選手のラインアップが実際のJリーグに連動して年4回更新されるシステムにした。「Jリーグで選手がチームを移籍するとゲームにもそれが反映される。選手の能力も逐次見直されるので、Jリーグとシンクロしたゲームがリアルタイムで楽しめる」(椎野氏)

photo チーム名も実在のもの(左)。架空の選手も多数登場する (c)SEGA 2004

 「カードシステム」を導入したのも携帯ならでは。プレーヤーは、試合などで獲得したポイントを使ってカードを購入する。練習用には「技術基礎」「シュート」、選手スカウト用には「国内FW」「アジアMF」、施設強化用には「医務室」「ハイテクジム」などといったカードがあり、効率よく使うことでチームを強化できる。購入時には、選手育成用や施設強化用など大ざっぱな属性は選べるが、出てくるカードの種類やレベルは運次第だ。

photo カードの購入画面(左)と、練習用カードの選択画面。カードの下にある黄色いゲージが「レベル」で、大きいほど効果が高い。レベルはカードを使うほど下がる (c)SEGA 2004

 練習メニューや作戦などが自由に選べた家庭用と違い、サカモバでは対応のカードがないと、思ったようなチームを作れない。「どのカードをどのタイミングで使うか考えたり、手に入ったカードに合わせて作戦を立て直したりする必要があり、家庭用よりも“頭を使う”ゲームになった」(椎野氏)。選手と同様、カードのラインアップも随時アップデートすることで、常に新鮮で遊び飽きない構成になった。

 カードシステムを採用したのはもう一つ理由がある。容量の問題だ。「500Kバイトでも、家庭用ゲーム機のサカつくをそのまま移植するには全然足りない」(佐々木氏)。カードシステムにすることでプレーヤーのアクションをある程度制限し、アプリ容量を絞り込んだ。

 サービスイン後のアップグレードでは、ポイントを使ってカードを売買できるようにする予定。多く流通しているカードは安価に、レアカードは高価に流通させることで、取り引きを楽しめるようにする。

photo 試合画面。試合中にも「ボンバーヘッド」「スタミナドリンク」「SPシュート」などといったカードが使える (c)SEGA 2004

 他プレーヤーとのオンライン対戦も可能だ。iモードサーバ上にある他プレーヤーのデータを自分の携帯電話にダウンロードして試合する仕組み。リアルタイム対戦にせず、ダウンロード形式にしたことで、ネットワークが突然切れて試合が中断してしまったり、試合をしたいタイミングに対戦相手がいなかったりといったフラストレーションが避けられる。勝敗はサーバにアップされ、一定の条件を満たせばリーグを昇格できる。

 「PS2用にオンライン対戦できるサカつくも出したが、ネットワーク対応のPS2を持っている人が少ないため利用率は5%未満にとどまった。携帯は100%がネットワーク端末。通信が速くパケット代も安く済むFOMAなら、PS2用よりも多くの人に対戦を楽しんでもらえるだろう」(椎野氏)

 友人同士だけで対戦できるリーグを作るなど、オンライン対戦システムも逐次アップグレードする予定だ。

photo 「サカモバでサッカー好きになる人が増えてくれると嬉しい」と椎野チーフプロデューサー(左)、佐々木マネージャー

 オリジナル要素をふんだんに取り入れたサカモバ。携帯で手軽にサカつくの世界を知ってもらい、家庭用ゲーム機のサカつくの購買につなげることも期待しているようだ。

 サカモバと家庭用ゲーム機のサカつくをリンクさせるシステムも追加する予定。「サカモバとサカつくの相乗効果でお互いの売上げを伸ばし、セガの屋台骨を支えるビッグタイトルにしたい」(椎野氏)

 サカモバの情報料は月額500円。900iの発売と同時にサービスインする予定だ。

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