5分で分かる、今週のモバイル事情5月22日〜5月28日

» 2004年05月28日 22時41分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

キャリア関連の報道、発表が相次ぐ

 今週は、通信キャリアの今後の方針に関わる発表が相次いだ。最初に飛び込んできたのは、ボーダフォンの端末戦略(5月25日の記事参照)。今年の秋以降、「3G端末を続々と登場させる」とダリル・E・グリーン社長は話す。秋から日本の3G端末の仕様を世界標準に揃えることで、端末ラインアップの拡充を図る。

 27日には、米投資ファンドCarlyle Groupと京セラが、DDIポケット買収に動いていることが明らかになった(5月27日の記事参照)。DDIポケットの将来性に注目するCarlyle Groupが、京セラに共同での株式取得を提案。両社は6月下旬を目処に、最終合意に持ち込みたいとしている。

 そのDDIポケットは、鷹山とのローミングで合意。アステル東京の既存ユーザーは、DDIポケットのネットワークを利用可能になる(5月26日の記事参照)。

 ドコモは27日、英Hutchison 3Gとの合弁を解消。英国でのiモード展開については「導入したいとは考えているが、現状、具体的な動きはない」としている(5月28日の記事参照)。

 そして28日、ソフトバンクが日本テレコムの買収を発表した(5月28日の記事参照)。同社の孫正義社長は過去に、「TD-CDMA(用語参照)、あるいはそのほかの手法を使ったIP携帯電話は、技術実験を着々と進行させている」(5月10日の記事参照)と話し、3G参入にも意欲的だ。

ドコモ、auが新サービス

 ドコモは、定例記者会見で予告していた(3月24日の記事参照)、moperaメールのウィルスチェック機能を6月1日から提供する。

 auは、BREWアプリでオリジナル絵文字の作成・送信を可能にする「写モジめ〜る」を6月1日から提供開始する(5月25日の記事参照)。

さて、来週は?

 5月31日には、デジタルハリウッドとKDDIの共催によるムービーコンテスト「EZアワード2」の授賞式が開催される。その席上で最優秀賞と優秀賞が決定する(5月24日の記事参照)。

 6月1日からは、ドコモのパケット定額プラン「パケ・ホーダイ」が開始される。定額に対するアプローチや考え方は、KDDIとドコモで異なる。ドコモのパケット定額制が、コンテンツプロバイダやユーザー、ひいてはキャリアに与える影響がどのようなものになるのかが注目される(5月27日の記事参照)。

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