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» 2004年06月02日 11時27分 UPDATE

CLIE用Bluetooth GPSユニット「GU-BT1」を試す

CLIE用のワイヤレスGPSユニットが登場した。CLIEとBluetooth接続することで、GPSユニットの存在を意識することなく、位置情報や徒歩ナビ機能を利用できる。付属ソフト「Leplan」の使い勝手も上々だ。

[坪山博貴,ITmedia]
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 ソニーからCLIE用に登場するのがBluetooth接続のGPSユニット「GU-BT1」(5月27日の記事参照)。対応するのは「PEG-UX50」「PEG-NZ90」「PEG-TG50」のBluetooth内蔵CLIE3モデルとなる。2本の単3乾電池で駆動し、動作時間は約12時間(アルカリ乾電池使用時)だ。

 自分の現在地を把握する「自己位置取得」機能のほか、自己位置を確認しながら目的地までのルートを閲覧できる「徒歩ナビ」機能に対応。製品にはCLIE上で動作するソフト「Leplan(ルプラン)」と縮尺1/12万の全国地図が付属する。必要な地域の地図はCLIEに転送して利用でき、地域ごとの詳細地図やグルメガイドなどは、ルプラン国内版のサービスサイトからダウンロード販売で提供される予定だ。

 GU-BT1には高感度アンテナが内蔵されるため、カバンやポケットに入れたままで測位できるのが特徴。厚みが18ミリほどあり、乾電池を入れると若干重く感じられるが、カバンの中や上着のポケットに入れたまま利用できるので、持ち歩く上での不便さを感じることはない。

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 サイズは折りたたみ携帯電話と同程度だ


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 体積の3分の1ほどが単3乾電池2本のバッテリーで占められる
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 右側面には電源スイッチとMARKボタンがある

 CLIEとの接続は簡単だ。PCを利用して付属CD-ROMからCLIEに「Leplan」をインストール。「Leplan」を起動したら「各種設定」-「GPS」設定を選択する。あとは「GU-BT1」の電源を入れ、「探す」を選べば認証が行われる。一度認証すれば、必要に応じて自動で接続される仕組みだ。

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 左は「Leplan」の起動画面。既に「GU-BT1」で測位が開始されているため、現在地が表示される

 「GU-BT1」とCLIEの両方の電源を入れ、「Leplan」を起動すれば自動接続が開始される。「Leplan」を起動したままCLIEの電源がオフになった場合でも、再びCLIEの電源をオンにすると自動接続される。GPSの存在を意識することなく、位置を確認できるのは便利だ。

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 動作状態やバッテリー残量は上部の2つのインジケータで確認できる

垂直位置、カバンの中でも測位が可能

 ポケットやカバンの中に入れたままでも測位できるのが特徴のGPSユニットだが、精度に差はあるのだろうか。衛星が見渡せる屋外の5つのシチュエーションで測位状況をチェックしてみた。

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 左から、空に向けて水平に置いた場合、シャツの胸ポケットの中、肩にかけたカバンの中、腰辺りのポーチの中、車のダッシュボード上(45度程度)の測位状態。胸ポケットでの測位結果が少々悪いが、それでもぎりぎり測位は行える。カバンの中やポーチの中でも実用的に測位できるのは間違いないようだ

 測位状況は、やはりGPSユニットの場所で変化する。しかし、いずれの場合もしっかりと測位はできており、地図上の自己位置表示も大きくずれることはなかった。

測位精度も十分、便利な情報検索とナビゲーション機能

 現在は民間利用でもGPSの測位精度が向上したこともあり(意図的な位置情報精度の低下がなくなった)、測位精度は十分だ。地図上の自己位置表示は、おおむね数メートルのズレ程度にとどまっており、徒歩レベルでも十分実用的に機能する。auのEZナビウォークと比べても、ほぼ同じ位置を自己位置として示していた。

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 左は通常の地図、右は詳細地図での自己位置表示。右は車内で中央に見える信号での信号待ち中であり、誤差はほとんどない
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 左は自立+ネットワーク式の高精度なGPS機能を備えるauの「A5502K」の自己位置表示。屋内の窓ぎわという、GPS測位をするには理想的ではない場所だが、「Leplan」でもほぼ同じ位置を示している

 付属ソフトの「Leplan」では、自己位置表示のほか、GPSの自己位置情報を利用した徒歩ナビゲーションや周辺検索などが行える。詳細地図では細い道もしっかりカバーされ、施設情報も多く利便性は高い。また携帯電話に比べて画面サイズが大きいことも地図の見やすさにつながっている。

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 「まっぷるナビ」などのガイド情報から周辺検索も可能。検索するジャンルは複数選択もできる。検索する自己位置から範囲も指定でき、かなり実用的な周辺検索が行える

 マーク機能も便利だ。CLIEが起動していなくても測位状態にしておけば、「MARK」ボタンを押すことで自己位置を16地点まで保存できる。マークした情報は、あとでCLIE上の「Leplan」で読み出して「Myスポット」として登録可能だ。

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 「GU-BT1」単体でマークした位置情報も「Leplan」に取り込むことが可能。任意の名称で「Myポイント」として保存し参照できる

課題は価格、利用価値を向上させるサービスの提供に期待

 「BU-GT1」はGPSユニットをCLIE本体と切り離し、ワイヤレス接続対応にすることで、PDAのコンパクトさを損なわずに本格的なナビゲーション機能を提供する。単3乾電池2本で12時間もの測位が可能で、Bluetooth利用時のCLIE側のバッテリー消費も、Bluetooth未使用時とはほとんど変わらない印象だ。

 大きな課題は3万円を超える価格だ。既に対応するCLIEを持っていても、徒歩ナビのためだけに購入するには高価な感もある。ただしアプリケーション次第でGPS機能が応用できるのは、GPS専用機にはないメリットになる。付属アプリケーションである「Leplan」の強化や、異なった対応アプリケーションの提供などにも期待したい。

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