とてもきれいで自然な写り、屋内外の画質も安定〜「F506i」ケータイカメラ画質研究ラボ(2/3 ページ)

» 2004年06月07日 21時21分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

晴天下での撮影

 ではいつものように象のすべり台から見ていこう。比較対象用の画像はカシオ計算機のEXILIM S20で撮影した。

 屋外で象のすべり台を撮影。左がF506i、右がEXILIM S20

 見て分かるとおり、とてもきれいだ。さすがにダイナミックレンジは少々狭く、遠景のディテールも甘いが、これだけ写れば文句はないだろう。AFを使ったものと使わないものの両方で撮ってみたが、結果は同じ。画像に記録される撮影情報(EXIF情報)によると、絞り値はF5.4であり、このくらいの距離だとパンフォーカスで十分だ。ちなみにISO100で1/125秒。ファイルサイズは626Kバイトと画質に見合ったサイズになっている。

 続いてあずま屋の作例を見てみよう。

 屋外であずま屋を撮影。左がF506i、右がEXILIM S20

 こちらは緑の色が少々寂しいが、実際のあずま屋はこんな感じだ。ディテールのつぶれはあるものの、破綻や不自然な点もなく、とても安定している。

 ただ、ここにはうまく写ったカットを載せたが、何枚か撮ったなかには、露出やホワイトバランスがずれているものもあった。ちょっとした構図の違いによるブレはあるようだ。

 F506iSは2Mピクセルモードでも2倍までならデジタルズームが効く。

 左からF506iでノーマル撮影、F506iで2倍ズーム、EXILIM S20

 さすがにEXILIMのわざとらしい青空とコントラストの高さに比べると地味で、青空のざらつきも見られるが、まあまあオーソドックスでリアルな写り。この場合、EXILIMのほうが誇張しすぎという見方もある。

 さらに2倍のデジタルズームの絵も拡大処理による荒れはあるものの、なかなか使えるレベルだ。最大解像度でもデジタルズームが、それも実用レベルのものが使えるのは便利だ。

ベンチを撮影して歪みをチェック

 レンズの歪みもそれほどない。周辺部は多少波打っているが、このくらいなら実用レベルだ。

マクロモードで撮影

 マクロモードではピントの合う範囲が狭くなるので、AF機能は必須。10センチくらいの距離だが、見事にピントが合った花の写真が撮れた。写りも非常にきれいで背景のボケ方も悪くない。

室内編

 室内編は、まず蛍光灯下での撮影から見ていこう。

蛍光灯下でAF機能を使って撮影

 蛍光灯の色かぶりは補正され、ホワイトバランスもきちんと合っている。1/10秒でISO100。シャッタースピードはかなり落ちるので、手ぶれには注意が必要だ。色のバランスやディテールの風合いも特に文句はない。

白熱灯下で撮影

 こちらは白熱灯下での撮影。ダイナミックレンジの狭さか、明るいところではやや色が失われ気味で、暗部のノイズもあるが、カメラ付きケータイとしてのクオリティは十分だ。色のバランスもいい。

マクロモードで撮影

 これはマクロモードでの作例。距離的には10センチ弱くらいだ。背景のボケ方がなかなかきれいな点に注目したい。

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