ではいつものように象のすべり台から見ていこう。比較対象用の画像はカシオ計算機のEXILIM S20で撮影した。
見て分かるとおり、とてもきれいだ。さすがにダイナミックレンジは少々狭く、遠景のディテールも甘いが、これだけ写れば文句はないだろう。AFを使ったものと使わないものの両方で撮ってみたが、結果は同じ。画像に記録される撮影情報(EXIF情報)によると、絞り値はF5.4であり、このくらいの距離だとパンフォーカスで十分だ。ちなみにISO100で1/125秒。ファイルサイズは626Kバイトと画質に見合ったサイズになっている。
続いてあずま屋の作例を見てみよう。
こちらは緑の色が少々寂しいが、実際のあずま屋はこんな感じだ。ディテールのつぶれはあるものの、破綻や不自然な点もなく、とても安定している。
ただ、ここにはうまく写ったカットを載せたが、何枚か撮ったなかには、露出やホワイトバランスがずれているものもあった。ちょっとした構図の違いによるブレはあるようだ。
F506iSは2Mピクセルモードでも2倍までならデジタルズームが効く。
さすがにEXILIMのわざとらしい青空とコントラストの高さに比べると地味で、青空のざらつきも見られるが、まあまあオーソドックスでリアルな写り。この場合、EXILIMのほうが誇張しすぎという見方もある。
さらに2倍のデジタルズームの絵も拡大処理による荒れはあるものの、なかなか使えるレベルだ。最大解像度でもデジタルズームが、それも実用レベルのものが使えるのは便利だ。
ベンチを撮影して歪みをチェック |
レンズの歪みもそれほどない。周辺部は多少波打っているが、このくらいなら実用レベルだ。
マクロモードで撮影 |
マクロモードではピントの合う範囲が狭くなるので、AF機能は必須。10センチくらいの距離だが、見事にピントが合った花の写真が撮れた。写りも非常にきれいで背景のボケ方も悪くない。
室内編は、まず蛍光灯下での撮影から見ていこう。
蛍光灯下でAF機能を使って撮影 |
蛍光灯の色かぶりは補正され、ホワイトバランスもきちんと合っている。1/10秒でISO100。シャッタースピードはかなり落ちるので、手ぶれには注意が必要だ。色のバランスやディテールの風合いも特に文句はない。
白熱灯下で撮影 |
こちらは白熱灯下での撮影。ダイナミックレンジの狭さか、明るいところではやや色が失われ気味で、暗部のノイズもあるが、カメラ付きケータイとしてのクオリティは十分だ。色のバランスもいい。
マクロモードで撮影 |
これはマクロモードでの作例。距離的には10センチ弱くらいだ。背景のボケ方がなかなかきれいな点に注目したい。
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