PHS事業は? 海外戦略は?〜中村社長が考えるドコモの“これから”

» 2004年06月21日 21時15分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 不採算部門はどうするのか、新しい技術に対するアプローチは、海外進出はどうするのか──。記者たちの質問に中村社長が答えた。

Q 赤字のPHS事業をどうする?

A (PHSの)音声の分野については、新端末を導入しないと既にアナウンスしている。

 ただ、インターネットのデータ通信については、FOMAで定額制はまだ難しい。少しスピードは遅いが安ければいいというユーザーもいるので(定額でインターネットつなぎ放題が可能な)データ通信分野では、まだPHSが重要だと思っている。現時点でPHSは、データ通信を中心に進めていこうと考えている。

Q プッシュ・トゥ・トーク、ケータイのフルブラウザ化は

A (プッシュ・トゥ・トークには)大きな関心がある。あれだけ米国で成功しているので、法人ユーザーを中心とした使い方として魅力あるサービスだと思っている。いつ、どうするかについてはまだいえないが、方向としてはやりたいと思う。

 (携帯のフルブラウザ化については)、検討段階にない。そういった話は出ていない。

Q 海外戦略はどうなる

A 1つはiモードという切り口でものを考えていく。資本的な参加はしていないが、ロイヤリティ収入や、iモードユーザーからの収入の一部をいただきながらやっていく。

 また、“3Gのiモード”という形の中でやっていくことによって、ある意味では(端末など資材の)共同調達の道も開けてくる。

 モバイルの周辺部分、例えば本日発表したタイのデジタル地図会社への出資のように(6月21日の記事参照)、モバイルマルチメディア周辺のビジネスも、1つの新しい分野ではないかと思う。

 本来の投資という面では、アジアを中心に考えていきたい。3Gがどういう方向に向かうのかよく分からないので具体的な話にはならないが、アジアに大きな関心がある。もちろん中国などはなかなか難しいが、どういう形でアライアンスを組めるのかを検討している。

Q ドコモは世界の先端企業であり続けられるのか

A 携帯は、どんどん進化していて、いろいろな使い道が出てきている。今までは、「面白い、楽しい」という切り口でやってきたが、FeliCaを出したことによって、「生活に役立つ」という切り口が、この先開けてこないだろうか──というのが我々の考えで、FeliCaがその第1陣になる。これは、世界に例のない切り口だ。

 しかしFeliCaも、技術は半年くらい先行しているだけで、キャッチアップされるのも早い。こうした競争は常にあると思って前を向いて進んでいく。ユーザーが何を望んでいるのか、どんなものが生活に役立つのか──という視点でやっていきたい。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月18日 更新
  1. 新AEON Pay×WAON POINTを徹底攻略 「ポイント二重取り」や「毎月10日の5%還元」に注目 (2026年02月17日)
  2. 「dカード GOLD」に見る“Amazonプライム的”な顧客獲得手法 ドコモ経済圏の粘着性を読み解く (2026年02月17日)
  3. 着脱は“カチッ”と一瞬 Apple Watch Ultraを格上げするAulumuのマグネット式ナイロンバンド「C03」が快適 (2026年02月16日)
  4. 6980円の頑丈スマートウォッチ「Legion 3」登場 IP69Kの防水・防塵対応でMIL規格準拠 (2026年02月16日)
  5. 【ユニクロ】4990円の「マルチポケットバックパック」 15型ノートPC収納用のスリーブ、6個のポケットを搭載 (2026年02月17日)
  6. ZTEの折りたたみ「nubia Fold」を使って分かった長所と短所 2年6万円台で価格破壊をもたらす1台だ (2026年02月16日)
  7. Google マップ、Geminiで口コミ要約など新機能を日本で展開スタート 口コミはニックネームでの投稿可能に (2026年02月16日)
  8. 幅92mmの「HUAWEI Pura X」は“令和のズルトラ”? 「Xperia Z Ultra」と実機比較、折りたためるファブレットだ (2026年02月15日)
  9. ドコモ3G停波=ガラケー終了ではないことを、父親に説明するのに苦労したハナシ (2026年02月14日)
  10. ピカチュウ仕様のガジェットポーチ、Ankerから1990円 充電器やケーブルをすっきり収納 (2026年02月16日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年