加速度センサーを使ったカメラ機能が秀逸〜「V401D」ケータイカメラ画質研究ラボ(3/3 ページ)

» 2004年07月09日 03時13分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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室内編

 室内編は、蛍光灯下で撮影したものから見ていこう。

 蛍光灯下で撮影

 色は鮮やかできれいだが、ディテールがうまく出てないことと、暗部がけっこうノイジーなのが気になる。

 次は白熱灯下の写真だ。

 白熱灯下で撮影

 白熱灯の赤みは完璧に補正されているし、ちょっと中間調が上がり気味で明るさを感じる絵になっている。それはいい。ただこれも、ビール缶の文字を見ると分かるようにエッジがうまく補完されておらず、かなりざらついているのは残念。それ以外はいい感じだ。

 ついでに、撮影モードを変えていくつか撮ってみた。

 左がグルメ、右がモノトーン青

 左がソフトフォーカス、右が版画

 「グルメ」は彩度を上げて、料理をおいしそうに撮るというモード。あとは見て分かるとおり、撮影時にデジタルエフェクトをかけて加工した写真だ。サブディスプレイを見ながらでも撮影モードは自由に変えられるので、ちょっと遊んで撮ってみたいとというときにいい。また、「感度アップ」や「逆光」のように普段から役立つ機能もあるので便利だ。

 次はロウソクによる暗所での撮影だ。

 ロウソク灯下で撮影。左からフルオート、超感度アップ、フルオート+ライト

 通常でもシャッタースピードを0.4秒まで落として増感して撮ってくれるのが特徴。ちょっと明るくしようとしすぎる傾向があるのは残念だが、ノイズは増えるもののけっこうがんばっている。超高感度モードは画像がモノクロになる代わりに、より暗い場所に対応してくれる。確かにノイズは増えているが、モノクロである分色ノイズはなくなるのでけっこう使えるかもしれない。

 コンパクトライトを点灯させて撮影してみたが、シャッタースピードや感度にリミッターがかかるのか、思ったより暗く写った(ほかに簡易フラッシュモードもある)。

 マクロモードで撮影

 最後はマクロ。マクロモードでは色もきれいでざらつきは多少あるものの、きれいに撮れている。

なんといってもコントロールパッドと加速度センサーがウリ

 記録メディアは、最近はやりのminiSDではなく、フルサイズのSDカード。低コストで入手でき、256Mバイトクラスの大容量メディアも入手しやすいので大量に写真を保管できる。デジカメとの兼用もできて便利だが、使用中にエラーが出てSDカードを使えなくなるケースがまれに見られた。その場合、本体に保存できるので問題はないが、気になる現象だ。

 とはいえ、デジカメのように使うには、今まで見た中では最高の端末。何しろレンズカバーを開くと即座に撮影できるし、コントロールパッドのおかげで、閉じた状態でも細かい設定が可能だ。

 そして何より加速度センサーによるオートターンピクチャーと手ぶれ感知モードは面白い。特にどの角度で撮ってもきちんと上下左右が正しく撮れるのはいいアイデアだ。

 画質面での不満もあるが、“カメラ付きケータイで重要なのは何より即時性”という人は要注目である。

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