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» 2004年07月09日 03時13分 UPDATE

ケータイカメラ画質研究ラボ:加速度センサーを使ったカメラ機能が秀逸〜「V401D」 (1/3)

「V401D」は、加速度センサーの搭載で、かなり面白い端末に仕上がった。画質面では不満もあるが、デジカメのように使うには、今まで見た中では最高の端末だ。

[荻窪圭,ITmedia]

 ボーダフォンの三菱電機製端末「V401D」(5月10日の記事参照)は、かなり面白い。一見何の変哲もないが、カメラ機能だけを見てもかなりユニークで面白い。見た目以上に凝っているし、使い勝手も個性的。それこそデジカメっぽく使えてしまうのだ。

微妙に曲線が使われているが、意外にゴツっとしたボディ。サブディスプレイにメニューを表示してみた。撮影時はファインダーになる

 V401Dのカメラは底面のヒンジ近くにあり、レンズカバーが付いている。このレンズカバーを開くとカメラが現れ、即座にデジカメモードになる。起動も実測で約1.5秒と迅速で、デジカメ感覚で気軽に使えるのだ。

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 底面にあるカメラは普段はレンズカバーで隠されており、それを指で開けると即カメラが起動。この素早さは楽しい。レンズ回りにマクロスイッチがある。レンズ部横にある、白くて長い半透明部にコンパクトライトが埋め込まれている


開くと、ボタン類などのデザインが直線的なのが分かる。使いづらくはないが、好みは分かれるかもしれない。開いた状態でカメラボタンを押してもカメラが起動する

 カメラは富士写真フイルム製の100万画素スーパーCCDハニカムに、同社のレンズブランドであるFUJINONレンズを搭載。100万画素だがスーパーCCDハニカムの画素を斜めに並べるという構造上、200万画素相当の画像サイズを生成する。

 レンズはパンフォーカスで、レンズ回りの分かりやすい位置にマクロ切り替えスイッチが付いている。

 デジカメっぽいのは、ディスプレイを開かずに、ほとんどの撮影操作ができてしまうところだ。それに寄与するのが新しく搭載されたコントロールパッド(6月9日の記事参照)。指でパッドをなぞって操作するのだが、サイドのメニューキーとコントロールパッドの組み合わせで、閉じたままでも設定値表示、撮影サイズ変更、撮影切替(静止画、動画など)、撮影モード切替(いわゆるシーンモード)、明るさ、コントラスト、シャープネス、ホワイトバランス、セルフタイマー、コンパクトライトと多彩な設定をこなしてくれる。これはなかなか優秀だ。

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 サイドの白くて長い棒がコントロールパッド。使用時には青LEDが点灯してきれいだ。これを左右へなえたりタップして操作する。その隣にメニューとシャッターボタンがある


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 サブディスプレイでも、さっと撮影モードを変更できるのはいい


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 サブディスプレイで撮るときは、上部にある白くて長細いコントロールパッドを使う。メニューを表示させてコントロールパッドを左右になでると撮影モードを変更できる

 ただしコントロールパッドは、慣れないと微妙な操作が難しい。1つだけ動かしたくても2つ3ついっぺんに動いてしまうこともある。コツをつかむまではイライラするかもしれない。

 もうひとつ、V401Dには賞賛すべきすごい機能が入っている。加速度センサー(6月24日の記事参照)を使った「オートターンピクチャー機能」だ。簡単にいえば、撮影時の縦横検知機能で、ケータイを縦位置で撮れば縦長の画像が、横位置で撮れば横長の画像が自動的に記録されるのである。コンパクトデジカメでも今のところキヤノンのIXYやPowershotシリーズにしか搭載されていない優れものの機能だ。

 カメラ付きケータイのカメラ機能は、解像度やスタイルによって縦位置と横位置が変わったり、機種によって違うなど、得てして統一性がないものだが、V401Dのように自動検知してくれれば何の問題もない。

 加速度センサーを使った「手ぶれ検知機能」も面白い(6月10日の記事参照)。このモードで撮るとセンサーが働き、手ぶれしていないと判断した時に撮影してくれるのだ。暗いときには手ぶれした状態で撮れてしまいがちだが、これで撮ると手ぶれがおさまったときにシャッターが切れる。手ぶれを押さえ込むものではないが、暗い場所ではありがたい。

 撮影機能も豊富だ。撮影画像サイズは写メールモードとデジタルカメラモードの大きく2つに分けられている。デジタルカメラモードのサイズはVGA(480×640)、SXGA(960×1280)、UXGA(1200×1600)、2M(1224×1632)の4種。圧縮モード(いわゆる画質)はエコノミーからハイクオリティまで4パターンある。

 そして各種撮影効果だ。閉じた状態では「メニュー」から「コントロールパッド」で、開いた状態では上下のキーで、さまざまなな撮影効果をセットできる。

撮影時に上下のボタンを押すと、明るさや撮影モードなどを変更できる撮影効果選択画面に入る。撮影モードを左右のキーで選ぶと、解説付きでモードが表示される。これは分かりやすくていい。画面は手ぶれ感知モードの例


メニューは豊富だが、ショートカットキーがうまく用意されているのがうれしいところ。特にボタン1つで画像サイズを変えられるのは便利だ

 撮影モードは、フルオートや前述した手ぶれ感知モードのほか、感度アップ、超感度アップ(これはモノクロになる)、逆光補正(逆光専用モードがあるのは便利)、スポット測光(意外にこれがない端末は多い)、風景、夜景、トワイライト、サーフ&スノー、スポーツ、ペット、グルメ、文字、ネガポジ、絵画、版画、美白、日焼け、ソフトタッチ、モノトーン(赤、緑、青の3種類)、モノクロ、セピアとこんなに多い。

 カメラ機能のコントロールからデジタル処理系まで幅広く取りそろえられている。種類が多くてもアクセスしづらくて使いにくければ宝の持ち腐れだが、開いているときは十字キーのみで使えるという簡便さは魅力的だ。

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 最近の端末には珍しく、フルサイズのSDカードを採用

屋外での画質

 V401Dの一番の特徴は内部のセンサーによって縦横を検知してくれること。そこで象のすべり台では、縦と横の両方を掲載することにした。同時に比較対照用として、カシオ計算機のEXILIM S20で撮った画像も用意した。

 左からV401Dの縦位置撮影、横位置撮影、EXILIM S20で撮影
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