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» 2004年07月15日 00時01分 UPDATE

ケータイカメラ画質研究ラボ:絵作りの傾向が変化、シャープさに欠ける〜「V602SH」 (1/4)

ついにケータイカメラにも光学ズームが搭載される時代になった。世界初の光学ズームを備えたシャープ製端末「V602SH」だ。これまでのシャープ端末とは絵作りの傾向が変わり、ややシャープさに欠ける印象もある。

[荻窪圭,ITmedia]

 シャープが次にどんな端末を出してくるかは、カメラ付きケータイをチェックしてる人にとって、とても重要だ。画質面でも機能面でも、“常に業界をリードしてきた”といっても過言ではないからである。

 しかも「V602SH」は(5月11日の記事参照)、初の光学ズーム搭載機。さらに2軸回転式ディスプレイを採用することで、ヨコ撮り時でも大きなディスプレイを見ながら撮れるようになった。シャープ製端末の欠点として何度か指摘してきた「画像データ保存時間」も大きく改善され、フルリニューアルといっていいほど中身は変わっている。

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 底面には光学2倍ズームレンズ付きのカメラとモバイルライト、さらに小さな1行ディスプレイがある。閉じたときの着信情報や電波の状態など最低限の情報はここに表示される

光学2倍ズームはメニューによる切り替え式

 V602SHのカメラ部は、底面裏のヒンジ近くにある(7月6日の記事参照)。レンズはケータイ初の光学2倍ズーム。オートフォーカス機能付きの3群5枚構成で、撮像素子は202万画素のCCD。レンズの焦点距離は公開されていないが、広角側で35ミリ相当、望遠側で70ミリ相当くらいではないかと思われる。

 その光学ズームレンズから見ていこう。

 V602SHの光学ズームは、なんとメニューの「光学ズームオン/オフ」で動作させる。これはちょっとユニークな仕様。一般のデジカメでは、光学ズームはズームレバーで数段階に分かれて焦点距離が変化し、さらに光学ズームの限界を超えてズームレバーを倒し続けると、次はデジタルズームが動作するのが普通の仕様だ。

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 メニューの中に「光学ズームオン」があるのがポイント(左)。例によってショートカットキーは豊富にセットされているので、ガイド表示が必要だ。これが2画面にわたって表示されるのだが、覚えておくとと何かと便利だ(右)

 V602SHはそれとは異なり、光学ズームは光学ズームでメニューから動作させる。広角と望遠の2段階だけで、中間はない。「標準か2倍か」である。

 デジタルズームは、光学ズームとは別にズームレバーで操作する。2メガピクセルモードではデジタルズームは働かないが、それ以下のモードではデジタルズームと光学ズームがそれぞれ独立して働くので、デジタル2倍と光学2倍の両方が存在するのだ。これはV602SH独特の動作なので、ズームデジカメのつもりで使うと、ちょっと戸惑う。

 実際にカメラ機能を使ってみよう。

 今までのシャープ製端末は横位置で撮る際、背面の小さなサブディスプレイを見ながら撮る必要があった。V602SHは回転2軸式ヒンジを採用。メインディスプレイを180度回転させることで、2.4型の大型ディスプレイを見ながら撮影できるようになった。ディスプレイをひっくり返す手間はあるものの、大画面デジカメとして使えるのはありがたい。

 ヨコ撮り時は、端末上部にズームレバー、シャッター、メニューキーが並び、これらの組み合わせで画面上にメニューを表示して操作できる。ディスプレイを開くことなく、全機能にアクセス可能だ。これも便利である。

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 ヨコ撮り時。2.4インチの大画面を見ながら撮れるのはなかなか楽しい。撮影情報もしっかり表示


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 側面にズームレバー、シャッター、メニューボタンが並ぶ。この3つでメニュー操作もこなす。そのヨコにはSDカードスロットがある。miniSDではなくフルサイズのSDカードだ

 ヨコ撮り時はシャッターボタンの半押しでAFが動作し、全押しで撮影、という手順。オープン時はシャッターボタンを押すと自動的にAFが動作してピントが合ったら撮影される。しかしAFのピント合わせは2.5秒ほどかかるので、これではシャッターチャンスを逃してしまう。そこで発話ボタンが活躍する。これを押すとAFだけが動作してフォーカス位置がロックされるのだ。まずAFロックしてタイミングを合わせ、シャッターを切るのがいいだろう。ヨコ撮り時は半押しによるAFロックのコツを習得したい。

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