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» 2004年07月26日 02時10分 UPDATE

WIRELESS JAPAN 2004:FF XIのコミュニケーションを携帯で〜スクエニが開発中

FOMAや「BREW+WIN」端末向けに、ドラクエやFFを移植したことで注目を集めるスクウェア・エニックス。現在、“携帯ならでは”のソフト開発を進めている。

[後藤祥子,ITmedia]

 FOMAや(2003年9月の記事参照)「BREW+WIN」端末向けに(7月12日の記事参照)、ドラクエやFFを移植したことで注目を集めるスクウェア・エニックス。ワイヤレス ジャパンの講演に、同社モバイル事業部長の洞正浩氏が登場、開発中のプロジェクトの一端を明かした。

 FOMA向けには、「ファイナルファンタジーVII」の6年前を舞台にしたオンラインアクションロールプレイングゲーム「BEFORE CRISIS」(7月1日の記事参照)を開発中。「パーティを組んでミッションをクリアするゲーム。魔法の入手方法も携帯ならでは」と、開発が順調に進んでいることをアピールした(7月1日の記事参照)。

 PCやPS2で展開中のネットワークRPGゲーム「ファイナルファンタジー XI」についても、リンクシェルなどコミュニティ内のコミュニケーションを携帯電話で行えるビューワソフト的なアプリを開発中だという。

 「FF XIは家でPS2やPCの前に座ってがっつり遊ぶゲーム。携帯電話向けにそのまま移植するのは技術的にできないし、やっても(携帯の利用シーンを考えると)意味がない。携帯からFF XIの世界に触れられるソリューションとして、チャットやパーティとのやりとりを行えるものを開発している。ヘビーユーザーが、携帯を通して24時間いつでもFF XIの世界に触れられるようになる」

「1つの世界観」をベースに、各メディアに多面展開

 洞氏は、スクウェア・エニックスが目指す今後のコンテンツ開発の方向性にも言及。「ポリモーフィック・コンテンツ」という手法を取り入れると話す。最初にオリジナルの世界観やコンテンツのコアになる部分を作り、展開するメディアやデバイスの特性に最適化したコンテンツを提供するという手法だ。

 従来型のメディアミックスは、小説などの原作から映画化やゲーム化が進む──といった流れが多い。これをスクウェア・エニックスは、多メディア展開を前提とした“世界観が先にありき”のコンテンツ開発にシフトする。

 「同時多発的に(さまざまなメディアに)コンテンツを提供することになるので、オリジナルの世界観は、クオリティが高く、力のあるものでなければならない。また、それぞれのメディアの本質を見極め、そのメディアに適した形で世界観を見せていく」

 FOMA向けに開発中の「BEFORE CRISIS」も、ポリモーフィック・コンテンツの流れを汲んで開発されるコンテンツだ。FF VIIゲーム本編の6年前の世界を携帯ゲームとして開発、本編後の世界をDVDの映像作品「FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN」として開発中だ。「DVDの中に出てくるクラウドは、P900iVのクラウドブラックを使っている」(洞氏)。開発段階からメディアやデバイスの特性を意識した世界観を構築し、効果的な多メディア展開を図りたい考えだ。

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