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» 2004年08月06日 12時46分 UPDATE

納涼企画:携帯カメラで心霊写真が撮れちゃいました

うだるような暑さが続く東京。何か涼しくなる話題はないものか。そういえば、携帯で心霊写真を撮れるアプリがあるらしい。その奇妙なアプリを手に入れた記者は、早速写真を撮ってみることにした――。

[杉浦正武,ITmedia]

 うだるような暑さが続く東京。何か涼しくなるような話題はないものか。そういえば、携帯で心霊写真を撮れるアプリがあるらしい。

 ……といってもこれは、ゲームの中のはなし。テクモは8月1日から、携帯カメラで心霊写真を撮影できる900i向けゲーム「REAL〜零〜」を提供中だ。アプリをダウンロードして、実際の携帯カメラで写真を撮ると、その中に霊が映りこむのだという。

 テクモはREAL〜零〜のリリースに併せて、東京「としまえん」で体感ホラーアトラクション「4D零」もオープンしている。せっかくなので、としまえんに出かけて両方一気に体験してきました。

「零」独特の世界観を、携帯アプリに

 まずは、としまえんで4D零を体験する。これは携帯とはまったく関係なくて、立体視のメガネをかけた状態で、シアターでホラームービーを視聴するというアトラクションだ。

Photo としまえんに到着。4D零は、屋内施設で体験できる

 「零」とは、もともとテクモが販売しているゲームシリーズを指す。「零〜zero〜」とその続編「零〜紅い蝶〜」がリリースされており、紅い蝶〜のほうは8月5日から「プレイステーション2・ザ・ベスト」として販売されている。

 その世界観を、ムービー形式で再現したのがとしまえんのアトラクション。携帯向けに再現したのが「REAL〜零〜」という位置付けだ。ちなみに、テクモ販売事業部プロモーション課の土原恵理子氏によると、「スピルバーグ監督の子供がゲームのファンで、それが縁で同監督による映画化の話も決まっています」。なかなかの多面展開を実現しているようだ。

Photo アトラクション内では、悲劇の主人公となる双子の姉妹がお出迎え。はっきりいって、これだけで怖い。ちなみにこの双子、その筋ではけっこうファンがついているらしい
Photo (左)シアターでは、立体視のメガネをかけてムービーを視聴する(右)実をいうと、シートにも仕掛けがあって、観客は相当おどかされる。ヒドイ

 ムービーの感想は……「そんなのちょっと、ありなんでしょうか」といった感じ。その恐怖も冷めやらぬまま、いよいよ問題の携帯ゲームであるREAL〜零〜を体験する。

「闇を撮ると、魂を奪われる」?

 REAL〜零〜を開発したテクノロジーアンドモバイルラボラトリーCOO、田中泰生氏は「REAL〜零〜では、双子の少女ではなくプレイヤー自身が主人公となって霊に遭遇します」と話す。

 「零では『射影機』と呼ばれる機械で霊を映し出すのですが、ユーザーの持つ携帯カメラがこの射影機だというコンセプトです」

 主人公(あなた)が一通のメールを受信するところから、ゲームは始まる。「……闇を写すと、魂を奪われるんだって……」。プレイヤーは遊び心から、よせばいいのに闇を写してみようと思いつく。

 ここで、田中氏がニヤニヤしながら記者に言う。「さあ、それでは闇を写してみてください。あ、そのぐらいの暗さだと難しいかもしれない。もっと、あの辺りぐらい暗いところのほうがいいな」。

 としまえんを少しうろつき、アミューズメント施設内の物陰に狙いを定めて写真を撮る。すると、画面には「現像中」の文字が。「――なんだ、何も写ってないじゃないですか」。

 そのときだった。

Photo デ、デタあ〜

 なんと、写真の中の暗い場所に亡霊の影が浮かび上がっっている。結構コワイ。見ていると、あれよあれよという間に亡霊が襲いかかってくる。バシッ! 再び画面をのぞくと、そこには?

Photo あらかじめ撮影しておいたプレイヤーの顔が!

 どうやら、亡霊に襲われて「自分の魂」が闇に封印されてしまったようだ。えらいことだ。かくしてプレイヤーは、街中をパシャパシャ撮って霊を発見しては、それを徐霊することで魂を取り戻さなくてはならないハメになる。

「草むらを写せ」「黒いカバン」と条件はさまざま

 このアプリ、最初は基本的に暗いところを撮れば霊が出現する。

 取材風景を横で眺めていたテクモの土原氏は、おもむろに記者をカシャリと撮ってひとこと。「記者さん、背後の影に女性の霊が写ってますよ。なんか女性に恨まれることしたんじゃないですか」。

 ……マジでかんべんしてください。

霊が出る場所には、いくつかの条件がある。「暗い場所で出る」という条件では、撮影した画像内の暗い部分に霊を重ね合わせて表示するようになっている

 ゲームが進むと、霊を発見するために試行錯誤する必要が出てくる。具体的には、ユーザーの携帯に「草むらから怪しげな気配が」「黒いカバンから妙な雰囲気が」といったメールが舞い込むので、これをヒントに草むらを写してみる、といった手順となる。

Photo プレイヤーの携帯にメールが舞い込む。この画面、単なるゲームのインタフェースだが、本物の携帯のメニュー画面のようだ。なかなか凝ったつくり

 黒いカバンが怪しいケースでは、リアルの世界で黒いカバンを探さなくてはならない。このように、ゲームに合わせてリアルで動き回る必要があるのが、魅力だと田中氏は話す。

 「実際に黒いカバンを写せば、霊が出る。『黒いカバンかどうか』の判断には、画像認識エンジンを使っており、これが技術上の一番のポイント。この技術では、特許も出願している」

 霊との戦闘システムでも、カメラは活躍する。たとえば霊との戦闘でプレイヤーの体力が疲弊した場合、ユーザーデータで設定されている「ラッキーカラー」のものを写せば体力が回復する。ラッキーカラーが“青”なら、青いものはないかと、周辺をおろおろと探し回ることになる。

Photo テクノロジーアンドモバイルラボラトリーの田中氏。「カメラを利用したゲームが作りたかった。心霊写真が撮れれば面白いが、単なるジョークグッズで終わりではなく、ストーリー性を持たせたかった」

としまえんには、霊が多発??

 かくして記者は、炎天下で心霊写真を取りまくった。画像認識エンジンはよくできており、指示されたものを撮ればきちんと霊が出る。“霊が写るかな?”と半信半疑でシャッターを切る感覚というのは、なかなか楽しいものがある。

 それにしても、すぐ隣のプールでは水着の女性が遊ぶ健康的なイメージのとしまえんに、よくもこんなに霊が潜んでいたものだ。せっかくなので、取材に立ち会ってくれた豊島園の企画室主任、中村眞二氏に、としまえんに霊は出るのか聞いてみた。

 中村氏は、「歴史のある施設ですから、それは出るかもしれません」と何食わぬ表情で話す。

 「夜、警備をしているスタッフなどの間ではよく噂になっているんですよ。あのお化け屋敷に、どうも小学生の男の子が居ついているとか……」

 とんでもないことを、笑顔で話す中村氏なのだった。

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