アテネのFOMAデモサービスが、エリアを縮小した事情

» 2004年08月18日 16時02分 公開
[ITmedia]

 連日、日本人選手の活躍が伝えられるアテネオリンピック。そのアテネ市街では、ドコモがFOMAの張出し基地局を3局設置してデモサービスを展開している(7月20日の記事参照)。だが、この利用エリアが縮小され、デモサービス実施期間も短縮されるという一幕があった。

 ドコモでは当初、パルテノン神殿やアテネ大学、アクロポリ駅など、アテネ市街地中心部をカバーしたサービスを提供する予定だった(下図参照)。実際に7月30日から、このエリア内でサービスを開始している。しかし17日からはエリアを変更し、コスモテ社パビリオン周辺のみで利用可能に。期間も、当初は9月30日までとされていたが、8月30日までと1カ月間短縮された。

photo 当初予定されていたサービスエリア(クリックで拡大)
Photo 変更後のサービスエリア(クリックで拡大)。大分縮小されたことが分かる

 理由として「エリアについて、当局と考え方の相違があった」とドコモ広報。

 「当局から許可を得て、サービスを開始していたのだが、こちらは利用範囲を2キロ四方と考えていたのに対し、先方はパビリオン内程度と考えていたようだ。違和感を抱いていたようだったので、用意した3つの基地局での運用を自主的にとりやめ、パビリオンに設置された基地局のみで利用できるようにした」

 ドコモとして、事前に当局と適切な対応をとったと考えているが、今回のような結果につながったとドコモ広報部。「いざこざを回避するため、措置をとった」と話した。

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