携帯・PHSをなくしたら〜対応と対策

» 2004年08月27日 21時31分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 携帯電話は個人情報の宝庫。今や紛失した際のダメージも計り知れないものがある。落としたとき、どこに電話すれば回線を止められるのか、どのようなデータバックアップサービスやアフターサービスが用意されているのか。各キャリアごとに見ていこう。

 なお回線停止の電話番号を携帯やPHSのメモリに保存しておいても、端末を落とした際には役に立たない。番号をメモしたものをサイフや定期入れに入れておくといいだろう。

なくしたケータイのありかを探すサービスも〜au

 au携帯電話を紛失した場合、「0077-7-111」に電話すると回線を一時的に止めてくれる。

 auでユニークなのは、なくしたケータイのありかをPCや友人のau携帯電話で探せるサービス「EZお探しナビ」(2003年3月の記事参照)が用意されている点(月額210円)。紛失時に検索するとGPSの測位で位置が分かる仕組みだ。

 なくしたあとには契約できないのと、月額利用料を払わなければならないのが難点だが、不安な人は申し込んでおくといいだろう。

 端末内データのバックアップについてもauはさまざまなサービスを用意している。ネット上にフォトやムービー、アドレス帳をバックアップしておける「EZメモリーポケット」は(1月29日の記事参照)、2Mバイトまでのデータは月額105円、20Mバイトまでが月額315円で利用可能。また最近のメモリカード対応機は、大半が外部メモリへの端末内データバックアップに対応している。予備のカードにバックアップしておけば、アドレス帳データを失わずに済む。

 KDDIでは、「EZお探しナビ」と「EZメモリーポケット」を合わせて月額315円で利用可能なキャンペーンを9月末まで実施中だ。

FeliCa機能は止められない〜ドコモ

 ドコモの携帯電話を紛失した場合、「0120-800-000」に電話をすると、回線を一時的に止めてくれる。

 ただしFeliCa機能については端末を紛失した際、キャリア側で使えないようにする仕組みは今のところ用意されていない。現状では「F900iC」のみ、落とした携帯にあらかじめ設定した回数の電話をかけるとFeliCa機能をロックすることが可能だ(6月16日の記事参照)

 ドコモのデータバックアップの対応はどうだろう。ネット上へのアドレス帳データのバックアップサービスは提供していないが、端末によってはメモリカードにアドレス帳データをバックアップできるものもある。予備のメモリカードに電話帳をバックアップしておくといいだろう。PCを持っているユーザーなら、ドコモサイトで配布されているデータリンクソフトと接続ケーブルを使えば、PCへのデータバックアップが可能だ。

 またドコモショップでは、アドレス帳データをフロッピーにバックアップするサービスも行っている。端末を紛失した際に、新しい端末とフロッピーをショップに持っていけば、フロッピー内のアドレス帳データを端末に書き込んでくれる。

フロッピーを使った書き戻しサービスの注意点

 フロッピーにアドレス帳をバックアップするサービスを利用する際、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ端末のユーザーは注意が必要だ。

 SO502i以降のソニエリ端末で、書き戻し用機器「DOCOPY」を使うと、暗証番号がクリアされ「0000」に戻ってしまうのだ。

 ソニエリ端末ユーザーは、書き込み終了後に暗証番号を再設定する必要がある。

メモリカードにバックアップ〜ボーダフォン

 ボーダフォンの携帯電話を紛失した場合、「0088-21-2000」に電話すると、回線を一時的に止めてくれる。

 ボーダフォン端末は、外部メモリ対応機のほとんどが端末内データのバックアップに対応しているので、予備のカードにバックアップしておけば、端末内データを失わずに済む。

 ネット上へのバックアップは、「J-SH53」「V601SH」など一部端末でアプリを経由した形で行える(2003年10月の記事参照)

ツーカー

 ツーカーセルラー東京は、緊急中断受付の専用電話番号がある。「045-683-5600」だ。

 ネットや店頭でのアドレス帳バックアップサービスは特に提供していないが、紛失・盗難のための機種変更の場合、特別価格で機種変更が行える「ツーカー安心サポートサービス」が用意されている。

 なおツーカーセルラー東海は「052-977-0157」、ツーカーホン関西は「0077-787-151」に電話すれば回線を一時的に止められる。

DDIポケット

 DDIポケットのPHSを紛失した場合、「0077-775」に電話をすると、回線を一時的に止めてくれる。

 端末内データのバックアップは、PCへのバックアップ手段が用意される。同社サイトには「H"問屋」というソフトが用意され、PCとPHSをケーブルでつなげばバックアップが可能だ。現行ラインアップの音声端末すべてに対応している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年