4メガピクセル携帯、来年5〜6月に登場か

» 2004年10月19日 18時33分 公開
[IDG Japan]
IDG

 三菱電機は来月、解像度4メガピクセルの携帯電話向けカメラモジュールのサンプル製造を開始する。同社が10月19日、明らかにした。

 このモジュールはCCDセンサーを含み、最大で2304×1728ピクセルの解像度の画像を生成できる。また、VGA解像度(640×480ピクセル)の動画を毎秒30フレーム撮影でき、オートフォーカス機能も備えると三菱電機は発表文の中で述べている。

 このモジュールのサンプルは、11月初めに顧客向けに提供開始され、2005年3月には月産70万モジュールの量産に入れる見込みという。このスケジュール通りなら、このモジュールを搭載した携帯電話は早ければ来年5〜6月に発売される可能性が高い。

 カメラ付き携帯は以前から携帯電話売上の牽引役となってきたが、3メガピクセルモデルなど解像度が比較的高いカメラの登場で、携帯電話カメラの光学ズームの貧弱さが浮き彫りになり始めている。デジカメと携帯電話カメラの画質の差は、並べて比べてみると明らかだ。そこで一部の企業は、ピクセル数よりも光学ズームの改善に取り組んでいる。

 今年の5月には、シャープが2メガピクセルのイメージセンサーの前に2倍光学ズームレンズを備えた携帯電話を発表した(5月10日の記事参照)。光学ズームはレンズを動かすためのスペースが必要になるため、携帯電話ではあまり一般的な機能ではない。この端末では、ボタンを押して2倍ズームを使うかどうかを選択する。その中間のズームレベルは利用できない。

 今年の7月には、Samsung Electronicsが「カメラ付き携帯」というよりも「携帯電話機能付きデジカメ」と言える製品を発表している(7月13日の記事参照)。この「SPH-S2300」は、デジカメで使われているのと同じタイプのペンタックスの3倍光学ズームレンズと、3.2メガピクセルセンサーを備えている。またこのモデルは携帯電話向けカメラでよく使われているLEDフラッシュではなく、通常のカメラフラッシュを備える。

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