放送エリアはどのくらいか?(1セグ&モバイル放送):1セグ放送&モバイル放送・徹底比較(最終回)(1/2 ページ)

» 2004年10月26日 19時22分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 特集「1セグ放送&モバイル放送・徹底比較」も今回で最終回。最後は、移動体向けサービスとしては最重要ポイントの1つ“利用可能エリア”を見てみたい。

 モバイル放送と1セグメント放送(1セグ放送)、順にチェックする。互いに相手をどう見ているかのコメントも交えつつ、お届けしよう。

モバイル放送の「強み」はギャップフィラー

 衛星放送であるモバイル放送が頼みにするのが、地上系インフラこと「ギャップフィラー」だ。その詳細は過去記事を参考にしてほしいが、この地上再送信装置によってビル陰なども映像を視聴可能とうたう。

 モバイル放送の事業推進統括部 部長代理の山口慶剛氏は、モバイル放送のカバーエリアは1セグ放送を上回ると話す。

 「(現在のアナログ放送でも)地上波は、いまだに届かないところがある。やはり鉄塔を建てないと“いきなり全国展開”というわけにはいかない」

 一方モバイル放送は、衛星を使うため“空が見えれば”利用できる。前述のギャップフィラーを組み合わせれば、利用エリアはさらに広がる。1セグ放送を直接のライバルと認識するわけではないが、差別化ポイントの1つにエリアが考えられるという。

Photo モバイル放送が発表しているサービスエリア

 先ほど「空が見えれば」と表現したが、具体的には南南東から南の方角にアンテナを向ける必要がある(6月17日の記事参照)。モバイル放送のサイトによれば、「晴天時の11時〜正午に太陽が見通せる場所」で利用可能ということになるようだ。「電車などに乗るときは、南東側の席に座るよう意識すると受信しやすい」(モバイル放送)。

 トンネル、地下鉄、地下道、屋内など、衛星波が直接届かない場所では受信できない。ただし、ギャップフィラーを使って営団地下鉄内で受信できるようにする実験も行っており、今後地下鉄でも受信できるようになる可能性もある(2月18日の記事参照)。

 もう1つ、飛行機の中で受信できる点も面白い。モバイル放送は10月20日に、全日空(ANA)の航空機内でもモバイル放送が視聴可能になるとアナウンスした(同社リリース参照)。機内の42インチ大型スクリーン、15インチ小型モニター、および各座席で映像や音楽を視聴できる。

 航空機では安全面への配慮から、携帯など無線通信が禁止される傾向にあるが(3月3日の記事参照)、モバイル放送は問題ないとのこと。

 「そもそも、空から飛行機に向けて放送波がふりそそいでいる。これを受信するだけだ」(モバイル放送の溝口哲也社長)

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