WebサイトからFeliCa携帯に情報転送〜「かざポン」

» 2004年11月15日 19時04分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 PCにつながったFeliCaリーダー/ライターにFeliCa対応携帯電話を“かざす”と、PCで表示中のWebサイトからの情報が携帯に転送される──。

かざポンiアプリ画面。受信したデータは最大99件まで保存できる。データを受信した際には、振動させたりメロディを鳴らしたりすることもできる。「かざポン」とは「かざしてポン!」の略

 フェリカネットワークスは、こんな仕組みをWebサイトに簡単に導入できる仕組み「かざポン」を、11月15日から無償で提供開始した。

 駅前探険倶楽部がすでにサービスを開始しており、検索結果画面で「かざポン」のボタンをクリックし、携帯をFeliCaリーダー/ライターにかざすと、iアプリが自動起動し検索結果を携帯に保存できる。11月中には「テレビ王国」、12月には「ぐるなび」が同様のサービスを開始する予定。さらにインデックスが着メロで、ハドソンがゲームでサービスの提供を予定している。

 対応機種は「P506iC」と「SO506iC」。この2機種が備える、FeliCaリーダー/ライターからの信号でアプリが自動起動する機能を使ったものだ。通常のFeliCa対応携帯電話は、例えば電子マネーEdyを使って支払いをするときに画面には何も表示されない。FeliCaリーダー/ライターと携帯電話に内蔵されたFeliCaチップとの間で信号がやりとりされるだけだからだ。

 現在のところ、2機種だけが備えるアプリ起動機能だが、今後は多くの端末が対応していきそうだ。この機能を使えば、レジでFeliCaを使って支払いをする際に、携帯画面にクーポン券を表示させることも可能になる。フェリカネットワークスの河内聡一社長が話すように(8月27日の記事参照)、「ワンツーワンマーケティングの精度が高まる」わけだ。

 サービスの利用には、携帯電話側に専用iアプリ「かざポンiアプリ」のダウンロード、PC側にFeliCaリーダー/ライターとプラグインのインストールが必要となる。

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