ニュース
» 2004年11月26日 11時35分 UPDATE

英国でもiモード、2005年スタートへ

NTTドコモにとって英mmO2とのiモード提携は大きな売上にはならないが、同社のブランドイメージを欧州に拡大する効果があるとアナリストは指摘している。(IDG)

[IDG Japan]
IDG

 NTTドコモは2005年に英国でiモードベースの携帯インターネットサービスを立ち上げるべく、英mmO2との協力に向け交渉を進めている。両社の交渉に詳しい業界筋が明らかにした。

 両社はドコモがmmO2にデータ配信、コンテンツ開発サービス、その他ノウハウを提供する形での契約に向け取り組んでいる。mmO2は2005年にGPRS端末向けのiモードサービスを、後に3G端末向けのサービスを導入する予定だとこの情報筋は匿名を条件に伝えている。

 ドコモは11月25日の公式声明で、英国でのiモードサービス提供の可能性を検討しており、同国でのサービスの進め方についてさまざまな調査を行っているが、契約には至っていないと述べている。この声明の中では、mmO2には触れられていない。

 だがアナリストの1人は、取引は完了していると語る。

 「取引は済んでいる」とDresdner Kleinwort Wassersteinの通信アナリスト、カーク・ブードリー氏。

 この契約ではドコモに大きな売上は入らないが、同社のブランドイメージを欧州に拡大する効果があるとブードリー氏は指摘する。mmO2にとっては、携帯インターネットサービスを提供し、ドコモの幅広い経験とiモード技術・ソフトを利用する簡単な方法が手に入ることになると同氏。

 「ここ2〜3年、モバイルインターネットは欧州キャリアにとって大きなチャンスだと考えられてきた」(同氏)

 iモードは、コンテンツ、電子メール、ゲーム、その他アプリケーションの使いやすいパッケージと、通常のWebページとほぼ同じ形で、パケットベースのネットワーク技術に対応したサービスを提供する。

 今回の動きは、欧州全土でiモードを推進するドコモの取り組みの空隙を埋めるものだ。

 ドコモは2000年に英Hutchison 3G(H3G)の株式の20%を取得、H3Gが3G高速ネットワークにiモードを導入すると期待していた。だがiモード導入には至らず、ドコモは5月にH3Gの株を香港の親会社Hutchison Whampoaに売却し、新たな英国のパートナーを探していた(5月29日の記事参照)

 一方、英キャリア各社は競合する携帯インターネットサービスを立ち上げている。

 iモードは1999年に日本で開始され、人気を博した。ドコモは同国で4200万人を超えるiモード会員を抱えている。7月の時点で、日本国外のiモード会員は300万人を超えていたと同社広報タクミ・スズキ氏は語る。

 mmO2との契約は、ドコモと海外キャリアの間で結ばれる11件目のiモード提携となるだろう。

 ドコモは今年、海外キャリアによるiモード採用を促進するための一連の提携を発表した。今月にはCellcom Israelと提携してイスラエルでiモードを立ち上げることを明らかにした(11月8日の記事参照)。このサービスは2005年に開始されるという。

 また同社は6月に、オーストラリアのTelstraの端末向けにiモードを提供する契約を結んだと発表した(6月10日の記事参照)。このサービスはTelstraの2Gネットワークで立ち上げられ、後に3Gネットワークに拡大される。またこの月には、Cosmote Mobile Communicationsがギリシャでiモードプラットフォームを基盤とする無線インターネットサービスを開始している(6月3日の記事参照)

 このほかのiモードパートナーとしては、独E-Plus Mobilfunk、蘭KPN Mobile、台湾のFar EasTone Telecommunications、ベルギーのBASE、仏Bouygues Telecom、スペインのTelefonica Moviles、イタリアのWind Telecomunicazioniなどがある。

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.