「空中に電話番号を書く」携帯、Samsungから

» 2005年01月13日 14時33分 公開
[ITmedia]

 Samsung Electronicsは3次元感知センサーを備えた携帯電話を披露した。3次元空間の動きを感知する技術で、同社の携帯電話「SCH-S310」に搭載される。このモデルに内蔵される「Accelerometer」というセンサーは3次元空間の動きを検知し、その動きに基づいて命令を実行することができる。小さい動きや速い動き、英数字なども認識するという。

 この技術はSamsung Advanced Institute of Technologyとの共同研究によるもので、韓国と海外で22件の特許を取得している。

 Samsungは、これによりキーパッドやタッチスクリーン、音声認識以外の新しいユーザーインタフェースへの道が開けるとしている。

 SCH-S310では、空中に「3」という数字を描くと、その動きを認識し、3をダイヤルする。電話を2度振ると、通話を終了したり、スパムメッセージを削除したりする。「○」や「×」を空中に描くと音声メッセージに対する「はい」「いいえ」の応答として認識される。MP3再生中に携帯をすばやく右に動かすと次の曲に移り、左に動かすと、1曲前に戻るといった具合だ。

photo 空中で数字を描くと、その数字をダイヤルする

 次世代モデルではさらに技術を進め、カメラの縦横の切り替え、手ぶれ防止といったことも可能にするという。ゲームも携帯を上下左右に動かすことで操作できるという。体の変化も検知できるので、ダイエットへのアドバイスなどの健康目的にも使えそうだ。

 この携帯には変わったサウンド機能がある。「motion beat box」というもので、ドラム、タンブリン、スクラッチ、クラップといったサウンドメニューから1つ選んで携帯を振ると、そのサウンドが再生される。携帯がパーカッションに変身するというわけだ。そして、そのビートに合わせて曲を再生するという工夫が凝らされている。

 SCH-S310は磁気センサーも備えており、コンパスとしても利用可能だ。GPS、130万画素カメラ、オンデマンドミュージック、モバイルバンキング機能を搭載している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月05日 更新
  1. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  2. 「楽天ポイント」と「楽天キャッシュ」は何が違う? 使い分けのポイントを解説 (2025年12月03日)
  3. 「スマホ新法」施行前にKDDIが“重要案内” 「Webブラウザ」と「検索」選択の具体手順を公開 (2025年12月04日)
  4. 三つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」の実機を触ってみた 開けば10型タブレット、価格は約38万円 (2025年12月04日)
  5. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  6. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  7. サイゼリヤの“注文アプリ”が賛否を呼ぶ理由──「使いやすい」「紙メニュー前提」など多様な意見 (2025年11月23日)
  8. Z世代で“友人のInstagramアカウント乗っ取り”が流行? いたずらで済まない不正アクセス禁止法違反 保護者が注意すべきこと (2025年12月04日)
  9. NHK受信料の“督促強化”に不満や疑問の声 「訪問時のマナーは担当者に指導」と広報 (2025年12月05日)
  10. NTT系初の耳をふさがない集音器「cocoe Ear」発表 補聴器でない理由、AirPods Proとの違いは? (2025年12月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー