iモード向け、世界最小フルブラウザ「Scope」が登場

» 2005年01月17日 14時59分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]

 携帯でPC用サイトを見られるフルブラウザが登場。30Kバイトと非常に小さなJavaアプリで、無料で提供される。

 プログラマーズファクトリは1月17日、PC向けWebサイトを閲覧できるインターネットブラウザ「Scope」のパブリックプレビュー版を公開した。対象機種は、NTTドコモの505i/506iシリーズと、FOMA 900iシリーズ。

 Scopeは同社「Spirit Suite」(1月17日の記事参照)のコア技術を用いたブラウザ。HTML4.01にほぼ対応しており「一部表示できない要素もあるが、80%程度のPC向けサイトは表示可能」(プログラマーズファクトリ)。正式版ではCSSと、JavaScriptの一部にも対応予定だという。FLASHには対応していない。

 最大の特徴は、テーブルを表示画面サイズに合わせて分割して折り返し、複数段にまたがって表示する機能。テーブルデータの縦横の関係が維持された状態で閲覧できるので、テレビ番組表や天気予報なども見やすい。

横に長いテーブルも(上)、Scopeでは見やすく折り返して表示できる(下)
ScopeでITmediaを表示したところ

 端末の表示画面に合わせて、レイアウトや画像縮小を行うため、上下スクロールのみでサイトを閲覧できる。また、ブラウザとサーバの間でデータを圧縮し、パケット量を平均3分の1〜4分の1に削減するため、パケット料金を節約できる。FOMA 900iシリーズ向けには、元のレイアウトそのままに表示する「PCモード」にも対応する、デラックス版も用意する予定だという。

 1月末〜2月上旬を目処に、504iシリーズ、FOMA 2051/2102V/2701シリーズ向けにも対応予定。また時期は未定だが、au端末にも対応を予定している。

 パブリックプレビュー版は、携帯電話から http://www.programmer.co.jp/ にアクセスしてダウンロードできる。利用料金は無料。

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